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侍ジャパン

「オオタニをハグしたい」侍J戦士ヌートバーが代表入りの“恩人”に感謝。二刀流スターとの共闘に「待ち切れない」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.02.24

侍ジャパンに選出されたヌートバー。現地テレビ番組に日本代表入りのきっかけを明かした。(C) Getty Images

侍ジャパンに選出されたヌートバー。現地テレビ番組に日本代表入りのきっかけを明かした。(C) Getty Images

 侍ジャパン初の日系人も、二刀流スターとの共闘を心待ちにしているようだ。

 3月9日にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)初戦を控える日本代表。大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)、鈴木誠也(シカゴ・カブス)など、5人のメジャーリーグ組が招集されたなかでも、ひと際異彩を放つ存在がいる。セントルイス・カーディナルスに所属するラーズ・ヌートバーだ。

 母親が日本人である同選手は、侍ジャパン史上初の日系人としてWBCに初招集。確かな選球眼と高校時代にアメフトで培った強肩を武器に、昨シーズンのカーディナルスではシーズン途中から外野のレギュラーを確保。ガッツ溢れる熱いプレーで、チームの3年ぶりナ・リーグ中地区優勝、4年連続プレーオフ進出に貢献した。

 そんなヌートバーは、“大谷マニア“としても知られているベン・バーランダー氏が司会を務めるポッドキャスト番組『Flippin' Bats Podcast』内でロングインタビューに応じ、代表入りのきっかけ、チームメイトになる大谷について語った。

 日本代表入りのきっかけは、思いがけない人物から連絡があったという。「ミルウォーキーにいたとき、イッペイ・ミズハラから連絡が来て、『どの程度(侍ジャパンに)興味があるか聞きたい』と言われたんだ」と明かし、大谷の通訳を務める水原一平氏から代表入りの打診をされたと説明した。

 ヌートバーは、「母は日本国籍だし、興味は当然あった。自分に資格があるのか、日本側が僕に興味があるのか探るのに少し時間がかかったね」と、打診された当時の状況を振り返る。大谷や水原通訳とは面識がないと言うが、「会ったら彼(大谷)を思い切りハグして、感謝していると伝えるよ」と笑顔を見せた。

 夢にまで見た日の丸のユニフォームを着て、3大会ぶりの世界一奪還を狙うチームの一員となるヌートバーは、チームメイトになる大谷について「彼はおそらく史上最も才能ある選手だ」と評し、「彼のやり方を見て、吸収するのが待ち切れない。チームメイトになるのはとても粋な経験になるね」と心を踊らせている。
 
 大谷以外にも、近い将来メジャー入りが期待される村上宗隆(ヤクルト)や佐々木朗希(ロッテ)などNPBでプレーする若手選手たちにも興味を抱いている。「たぶん、こっち(MLB)に来ることになるであろう選手らともプレーできる。とても特別な経験になるし、本当に楽しみだ」と胸を高鳴らせた。

 25歳の日系侍は、米国フロリダ州ジュピターでのキャンプ初日から快音を轟かせ、WBCに向け調整を続けている。「日本はものすごいことになっているらしいね。待ち遠しいよ。東京ドームは大盛り上がりになるだろう」と1次ラウンドでの戦いに意欲的だった。

 侍ジャパンの起爆剤として期待されるヌートバー。日本の野球ファンの前で、そのベールはまもなく披露される。

構成●THE DIGEST編集部

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