3月8日から始まるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。大会開幕まで2週間を切るなか、決戦に向け各国が連日調整を進めている。
なかでも、3月10日1次ラウンドの東京ドームで日本と対戦する韓国代表は、今大会に懸ける意気込みが過去2大会に比べると非常に高い。2013、17年大会は1次ラウンドで屈辱の敗退を喫したアジアの強豪は、米国マイアミで行なわれる決勝ラウンド進出へ、今大会はかなりの本気度を窺わせるメンバーを揃えた。
特に、“アジア最高の遊撃手”と言われるキム・ハソン(サンディエゴ・パドレス)、2021年ナショナル・リーグ二塁手部門のゴールドグラブ賞に輝いた韓国系米国人のトミー・エドマン(セントルイス・カーディナルス)が守る『鉄壁の二遊間』はチーム最大の目玉と言えるだろう。
韓国の日刊紙『スポーツソウル』によると、「キム・ハソンとエドマンが3月2日、WBC韓国代表に公式合流することが決定した」と伝えている。同メディアは「WBC屈指の二遊間コンビを組むキム・ハソンとエドマンが早期合流できるのは、韓国代表にとって大きなポジティブ要素だ」と歓迎している。
韓国代表は3月3日にSSGフューチャーズとの練習試合が予定されているが、WBCが認めた公式の練習試合ではないため、規定により二人は試合に出場できない。よって、二人が出場できるのは日本に移動後、WBCが認める公式練習試合である3月6日のオリックス・バファローズ戦、7日の阪神タイガース戦になる見通しだ。
そんな韓国代表に熱視線を送る策士がいる。2008年北京五輪、2019年WBSCプレミア12、2021年東京五輪で同代表を率いたキム・ギョンムン監督である。韓国代表を史上初の五輪金メダルに導いた名将はWBCを控えるチームに「今大会はうまくいくと思う」と心強いエールを送っている
『スポーツソウル』によると、キム・ギョンムン監督は米アリゾナ州ツーソンで春季キャンプを行なっている韓国球団のNCダイノスを訪問。かつて2011~18年に指揮を執った古巣に励ましの言葉を伝えるとともに、WBC韓国代表にも言及。そのなかで、非常に興味深い持論を展開している。
同監督は「イ・ガンチョル監督は投手起用が上手なので、今大会はうまくいくと信じている」と話し、「国際大会では左腕が重要だ。左腕投手が上手くやれば、試合はある程度ラクに戦えるだろう。日本戦も左腕投手がいる方が有利だ」と述べている。
そうしたうえで、歴戦の指揮官は「私の考えではク・チャンモの比重が大きくなるのではないかと思う」と、NCダイノスの左腕エースに期待をかけた。
その理由は、「キム・グァンヒョン(SSGランダーズ)の場合、米国で投げた経験があり、これまでも多くの国際大会に出場し、日本を含めたデータもたくさん持っているだろう」と指摘。よって、「ク・チャンモは国際大会で相手打者にとって難しい投手になるだろう。おそらく良いカードとして使われるのではないか」と強調する。
2008年北京五輪などで日本と対戦し、かつて“日本キラー”と呼ばれたキム・グァンヒョンより、国際試合での対戦データが少ないク・チャンモを日本戦にぶつけた方が有利に働くと、キム・ギョンムン監督は説いている。
ク・チャンモは2016年から1軍に定着した本格サウスポーで、昨年は負傷の影響で19試合に登板。規定投球回には届かなかったが、自己最多11勝(5敗)、防御率2.10、108奪三振という成績を残している。
来る3月のWBCでは、韓国代表を牽引する次世代の左腕エースとして活躍が期待されている26歳。侍ジャパンにとっても、非常に気になる存在である。
構成●THE DIGEST編集部
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なかでも、3月10日1次ラウンドの東京ドームで日本と対戦する韓国代表は、今大会に懸ける意気込みが過去2大会に比べると非常に高い。2013、17年大会は1次ラウンドで屈辱の敗退を喫したアジアの強豪は、米国マイアミで行なわれる決勝ラウンド進出へ、今大会はかなりの本気度を窺わせるメンバーを揃えた。
特に、“アジア最高の遊撃手”と言われるキム・ハソン(サンディエゴ・パドレス)、2021年ナショナル・リーグ二塁手部門のゴールドグラブ賞に輝いた韓国系米国人のトミー・エドマン(セントルイス・カーディナルス)が守る『鉄壁の二遊間』はチーム最大の目玉と言えるだろう。
韓国の日刊紙『スポーツソウル』によると、「キム・ハソンとエドマンが3月2日、WBC韓国代表に公式合流することが決定した」と伝えている。同メディアは「WBC屈指の二遊間コンビを組むキム・ハソンとエドマンが早期合流できるのは、韓国代表にとって大きなポジティブ要素だ」と歓迎している。
韓国代表は3月3日にSSGフューチャーズとの練習試合が予定されているが、WBCが認めた公式の練習試合ではないため、規定により二人は試合に出場できない。よって、二人が出場できるのは日本に移動後、WBCが認める公式練習試合である3月6日のオリックス・バファローズ戦、7日の阪神タイガース戦になる見通しだ。
そんな韓国代表に熱視線を送る策士がいる。2008年北京五輪、2019年WBSCプレミア12、2021年東京五輪で同代表を率いたキム・ギョンムン監督である。韓国代表を史上初の五輪金メダルに導いた名将はWBCを控えるチームに「今大会はうまくいくと思う」と心強いエールを送っている
『スポーツソウル』によると、キム・ギョンムン監督は米アリゾナ州ツーソンで春季キャンプを行なっている韓国球団のNCダイノスを訪問。かつて2011~18年に指揮を執った古巣に励ましの言葉を伝えるとともに、WBC韓国代表にも言及。そのなかで、非常に興味深い持論を展開している。
同監督は「イ・ガンチョル監督は投手起用が上手なので、今大会はうまくいくと信じている」と話し、「国際大会では左腕が重要だ。左腕投手が上手くやれば、試合はある程度ラクに戦えるだろう。日本戦も左腕投手がいる方が有利だ」と述べている。
そうしたうえで、歴戦の指揮官は「私の考えではク・チャンモの比重が大きくなるのではないかと思う」と、NCダイノスの左腕エースに期待をかけた。
その理由は、「キム・グァンヒョン(SSGランダーズ)の場合、米国で投げた経験があり、これまでも多くの国際大会に出場し、日本を含めたデータもたくさん持っているだろう」と指摘。よって、「ク・チャンモは国際大会で相手打者にとって難しい投手になるだろう。おそらく良いカードとして使われるのではないか」と強調する。
2008年北京五輪などで日本と対戦し、かつて“日本キラー”と呼ばれたキム・グァンヒョンより、国際試合での対戦データが少ないク・チャンモを日本戦にぶつけた方が有利に働くと、キム・ギョンムン監督は説いている。
ク・チャンモは2016年から1軍に定着した本格サウスポーで、昨年は負傷の影響で19試合に登板。規定投球回には届かなかったが、自己最多11勝(5敗)、防御率2.10、108奪三振という成績を残している。
来る3月のWBCでは、韓国代表を牽引する次世代の左腕エースとして活躍が期待されている26歳。侍ジャパンにとっても、非常に気になる存在である。
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