無念の離脱が濃厚視されている。来る3月8日に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けた日本代表に選出されていた鈴木誠也(シカゴ・カブス)だ。
走攻守で違いを生み出せるスラッガーとして、「鈴木誠也選手が外野手の中で一番計算ができると思っている」と栗山英樹監督の期待値も小さくはなかった。だが、鈴木は現地2月25日に行なわれたサンフランシスコ・ジャイアンツとのオープン戦前の練習中に、左脇腹の張りを訴えて欠場したのだ。
今後はMRI検査の結果次第で、カブスが代表参加を認可するかを決断するという。だが、米メディアでは故障個所が「長引く可能性もあって厄介」(米放送局『ESPN』)とされている左脇腹であるため、WBC出場は見送るという見方が強まっている。
米スポーツ専門サイト『The Athletic』のカブス番を務めるパトリック・ムーニー記者は「スズキのネクストステップは定かではないが、春先の怪我というのを考えても、WBCに出場できないのは明白だ」と断言。そして、球団の意向を予想した。
「カブスは日本代表としてワールド・ベースボール・クラシックに参加したいという鈴木の希望を尊重し、オフを迎えた。彼がチームを離れてプレーするかどうかは、あまり問題ではなかったのだ。ただ、怪我であれば状況は異なる。彼らの焦点は約1億ドルを投資したスズキがいかに成功を掴むかであり、シーズンに向けた準備をしっかりとさせることである」
ここで気になるのは、鈴木が離脱するとなった場合の代替選手だ。
関係者による情報では、センターを中心にした外野をマルチにこなせる近本光司(阪神)と西川龍馬(広島)の抜擢が囁かれている。とりわけ前者は今春の対外試合で10打数5安打と良好な仕上がりを見せていた。ただ、「特に日本は左打者が多いので、右打者がどうしても必要だった」という栗山監督の鈴木へのコメントを考えると、昨年にパ・リーグで首位打者に輝いた松本剛(日本ハム)の抜擢も可能性としてはゼロではないだろう。
重要戦力として考えられていた鈴木が離脱する――。栗山監督としては、無事の合流を祈るばかりだろうが、はたして。
構成●THE DIGEST編集部
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走攻守で違いを生み出せるスラッガーとして、「鈴木誠也選手が外野手の中で一番計算ができると思っている」と栗山英樹監督の期待値も小さくはなかった。だが、鈴木は現地2月25日に行なわれたサンフランシスコ・ジャイアンツとのオープン戦前の練習中に、左脇腹の張りを訴えて欠場したのだ。
今後はMRI検査の結果次第で、カブスが代表参加を認可するかを決断するという。だが、米メディアでは故障個所が「長引く可能性もあって厄介」(米放送局『ESPN』)とされている左脇腹であるため、WBC出場は見送るという見方が強まっている。
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「カブスは日本代表としてワールド・ベースボール・クラシックに参加したいという鈴木の希望を尊重し、オフを迎えた。彼がチームを離れてプレーするかどうかは、あまり問題ではなかったのだ。ただ、怪我であれば状況は異なる。彼らの焦点は約1億ドルを投資したスズキがいかに成功を掴むかであり、シーズンに向けた準備をしっかりとさせることである」
ここで気になるのは、鈴木が離脱するとなった場合の代替選手だ。
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構成●THE DIGEST編集部
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