野球解説者の槙原寛己氏が3月1日、TBS系列『ひるおび』にゲスト出演し、今季からMLBで導入される「ピッチクロック」について自身の見解を示した。
【画像】実戦で初のピッチクロックも経験! 大谷翔平、WBCへ準備万端のピッチング! 番組では現地2月28日(日本時間1日早朝)にオープン戦で登板した大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)と藤浪晋太郎(オークランド・アスレチックス)のピッチングについて詳報。ともに今季オープン戦初登板であり、NPB時代から約9年ぶりとなる投げ合いに注目した。投球内容は大谷が2回1/3を投げ無失点、2奪三振、2四球、藤浪が2回を投げ、無失点、3奪三振、3四球と、ともにランナーを出しながらも無失点でうまく切り抜けている。
そんな両投手の今季初登板は、「ピッチクロック」を初めて実戦で試す機会となった。「ピッチクロック」は投手側が走者なしで15秒、走者ありで20秒以内に投球しないと1ボールに。逆に打者側は8秒以内に打席に入って投球に備えなければ、1ストライクを宣告されるというもの。この新ルールに槙原氏は「一方的に打たれるピッチャーが増えるのでは」と言及し、次のように見解を述べた。
「試合時間短縮のために(MLBも)少しずついろんなことを決めてきたけど、まあ忙しい。サインが一発で合えばいいけど、合わない時もあるし、間を外したり、息を整えて投げたい時もある。そういう時は本当に邪魔。だから、こんなの(ピッチクロック)があるからしょうがないだろうって投げちゃったりすると、ボッコボコに一方的に打たれるケースも出てくると思う」
また、番組では今回の登板での大谷が約10秒で一球を投じている映像に対し、昨年の大谷が20秒かかっている映像を流して両者を比較。これを受けて槙原氏は「ピッチャーはボールを握って摩擦で滑らないようにしたいのもあるし、今日の藤浪投手も握りたいんだけど、軽くピュッピュって触ってもう投げなきゃいけない。今までだったらもっとこねてるんですよ」とピッチャー側に大きな負担がかかるとした。
また、同じくリモート出演した元メジャーリーガーで、現在栃木ゴールデンブレーブスでプレーする川崎宗則氏は、やはりオープン戦でピッチクロックによって1球ストライクを宣告され、実質"2球三振"となった吉田正尚(アトランタ・ブレーブス)の打席に触れ、「バッターもルーティンがある。吉田選手も高めと低め2回スイングする。これがせわしくなる」と言及。続けて「バッターも早くルーティンの時間を決めて、素早く打席に入らなければいけなくなる。いろいろリズムが変わってきます。大変なことです」とバッターにとっても受難のルールだとしている。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】実戦で初のピッチクロックも経験! 大谷翔平、WBCへ準備万端のピッチング! 番組では現地2月28日(日本時間1日早朝)にオープン戦で登板した大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)と藤浪晋太郎(オークランド・アスレチックス)のピッチングについて詳報。ともに今季オープン戦初登板であり、NPB時代から約9年ぶりとなる投げ合いに注目した。投球内容は大谷が2回1/3を投げ無失点、2奪三振、2四球、藤浪が2回を投げ、無失点、3奪三振、3四球と、ともにランナーを出しながらも無失点でうまく切り抜けている。
そんな両投手の今季初登板は、「ピッチクロック」を初めて実戦で試す機会となった。「ピッチクロック」は投手側が走者なしで15秒、走者ありで20秒以内に投球しないと1ボールに。逆に打者側は8秒以内に打席に入って投球に備えなければ、1ストライクを宣告されるというもの。この新ルールに槙原氏は「一方的に打たれるピッチャーが増えるのでは」と言及し、次のように見解を述べた。
「試合時間短縮のために(MLBも)少しずついろんなことを決めてきたけど、まあ忙しい。サインが一発で合えばいいけど、合わない時もあるし、間を外したり、息を整えて投げたい時もある。そういう時は本当に邪魔。だから、こんなの(ピッチクロック)があるからしょうがないだろうって投げちゃったりすると、ボッコボコに一方的に打たれるケースも出てくると思う」
また、番組では今回の登板での大谷が約10秒で一球を投じている映像に対し、昨年の大谷が20秒かかっている映像を流して両者を比較。これを受けて槙原氏は「ピッチャーはボールを握って摩擦で滑らないようにしたいのもあるし、今日の藤浪投手も握りたいんだけど、軽くピュッピュって触ってもう投げなきゃいけない。今までだったらもっとこねてるんですよ」とピッチャー側に大きな負担がかかるとした。
また、同じくリモート出演した元メジャーリーガーで、現在栃木ゴールデンブレーブスでプレーする川崎宗則氏は、やはりオープン戦でピッチクロックによって1球ストライクを宣告され、実質"2球三振"となった吉田正尚(アトランタ・ブレーブス)の打席に触れ、「バッターもルーティンがある。吉田選手も高めと低め2回スイングする。これがせわしくなる」と言及。続けて「バッターも早くルーティンの時間を決めて、素早く打席に入らなければいけなくなる。いろいろリズムが変わってきます。大変なことです」とバッターにとっても受難のルールだとしている。
構成●THE DIGEST編集部