来る3月8日に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、各国が調整を進めている。そのなかで国内でもかつてないほどに臨戦態勢を強めているのが、韓国代表だ。
「韓日戦はいつも気の持ちようが違う。国を代表するという誇りを、普段以上に感じるようになるんだ。容易だったことはない」
とは、今大会の韓国戦を中継する地元局『KBS 2TV』のコメンテーターで、元同代表投手のユン・ソクミン氏だ。2008年の北京五輪で金メダルを獲得したチームの一員でもあったレジェンドは、国際舞台における韓日戦の重要性を力説してみせた。
もっとも、開幕が迫るWBCにおける韓国代表の下馬評は決して高くはない。むしろ、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)やダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)、村上宗隆(ヤクルト)ら国内外の精鋭が集った日本の方が期待値では上回っていると言っていい。
そうした両軍の状況に加え、韓国はWBCにおいて第2回大会以降でベスト4進出も果たせていないという過去がある。それだけに国内メディアでも上位進出への不安を煽る声は目立っている。しかし、ユン・ソクミン氏は「私は実際にチーム力が低いとは思わない」と母国代表への持論を述べている。
「世界的に野球の実力は、ある程度は並んできていると思う。昔ほどの差はないと思うんだ。とくにWBCのように各国のハイレベルな選手を選んだときには、大きな違いが出るとは考えにくい。そもそも野球というスポーツは実力が最下位であろうとトップクラスのチームに勝てる唯一のスポーツだ」
そんな韓国にとって、3月10日行なわれる日本戦は、東京プール(1次ラウンド)突破に向けた大一番となる。当然、選手たちが抱えるプレッシャーは計り知れないが、ユン・ソクミン氏は「勝利は不可能じゃない」と断言する。
「初戦で当たるオーストラリアは我々の方が力は上だが難敵ではある。だから初戦に勝利すれば、韓日戦に向けていい流れができるだろう。それに間違いなく日本は重圧を感じている。日本には実力派の投手たちが揃っているが、慌てさせれば、良い投球ができなくなるはずだ」
最後に「終わってから後悔しても意味ない。ハングリーに思い切ってプレーすればいい」と現代表にエールを送ったユン・ソクミン氏。はたして、レジェンドの助言は選手たちにどう響くだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】韓国代表右腕が大谷翔平に「ぶつける」発言を撤回!“スポーツマンシップ”を欠いた言動を謝罪「弁明の余地はない」【WBC】
【関連記事】「事実上阻止した」危機感を募らせる韓国メディアが日本のWBCチケット販売にチクリ「韓日戦で不利になる」
【関連記事】ヌートバー選出への“懐疑論”に覚える違和感。筒香嘉智とも比較された「攻守の貢献度」はMLBでも指折りなのに
「韓日戦はいつも気の持ちようが違う。国を代表するという誇りを、普段以上に感じるようになるんだ。容易だったことはない」
とは、今大会の韓国戦を中継する地元局『KBS 2TV』のコメンテーターで、元同代表投手のユン・ソクミン氏だ。2008年の北京五輪で金メダルを獲得したチームの一員でもあったレジェンドは、国際舞台における韓日戦の重要性を力説してみせた。
もっとも、開幕が迫るWBCにおける韓国代表の下馬評は決して高くはない。むしろ、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)やダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)、村上宗隆(ヤクルト)ら国内外の精鋭が集った日本の方が期待値では上回っていると言っていい。
そうした両軍の状況に加え、韓国はWBCにおいて第2回大会以降でベスト4進出も果たせていないという過去がある。それだけに国内メディアでも上位進出への不安を煽る声は目立っている。しかし、ユン・ソクミン氏は「私は実際にチーム力が低いとは思わない」と母国代表への持論を述べている。
「世界的に野球の実力は、ある程度は並んできていると思う。昔ほどの差はないと思うんだ。とくにWBCのように各国のハイレベルな選手を選んだときには、大きな違いが出るとは考えにくい。そもそも野球というスポーツは実力が最下位であろうとトップクラスのチームに勝てる唯一のスポーツだ」
そんな韓国にとって、3月10日行なわれる日本戦は、東京プール(1次ラウンド)突破に向けた大一番となる。当然、選手たちが抱えるプレッシャーは計り知れないが、ユン・ソクミン氏は「勝利は不可能じゃない」と断言する。
「初戦で当たるオーストラリアは我々の方が力は上だが難敵ではある。だから初戦に勝利すれば、韓日戦に向けていい流れができるだろう。それに間違いなく日本は重圧を感じている。日本には実力派の投手たちが揃っているが、慌てさせれば、良い投球ができなくなるはずだ」
最後に「終わってから後悔しても意味ない。ハングリーに思い切ってプレーすればいい」と現代表にエールを送ったユン・ソクミン氏。はたして、レジェンドの助言は選手たちにどう響くだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】韓国代表右腕が大谷翔平に「ぶつける」発言を撤回!“スポーツマンシップ”を欠いた言動を謝罪「弁明の余地はない」【WBC】
【関連記事】「事実上阻止した」危機感を募らせる韓国メディアが日本のWBCチケット販売にチクリ「韓日戦で不利になる」
【関連記事】ヌートバー選出への“懐疑論”に覚える違和感。筒香嘉智とも比較された「攻守の貢献度」はMLBでも指折りなのに