3大会ぶりの世界制覇を目指す日本代表にとって、予期せぬ一報が舞い込んだのは、去る2月25日だ。
【動画】あわやホームランの弾丸二塁打! 吉田正尚がレッドソックスで放った一打をチェック
宮崎での春季合宿も終わりを迎えようとしていた同日に、アメリカはアリゾナでスプリングトレーニングを行なっていた鈴木誠也(シカゴ・カブス)が左脇腹を痛めて離脱。これにより大会辞退を余儀なくされたのだ。
出場辞退に「本当に悔しいですし、そこに合わせてずっとやってきていたんで、凄くショックです」と無念の想いを吐露した鈴木の離脱は、「俺にも責任がある。本当に申し訳ないというしかない」と語る栗山英樹監督にとっても頭痛の種だろう。
代替選手には内外野の複数ポジションを卒なくこなせるマルチロールの牧原大成(ソフトバンク)が招集された。がしかし、21年夏の東京五輪では全試合で4番を務めた鈴木が有するパワーを失ったダメージは計り知れない。首脳陣はチーム編成の再考も強いられている。
大会初戦となる中国戦(3月9日)までは1週間を切っている。どうにかして現有戦力で最適解を見出さなければいけない。そうしたなかで、期待値を上げているのは今季からボストン・レッドソックスに加入した吉田正尚だ。
昨年12月にオリックスからポスティングシステムを利用してレッドソックスに加入した吉田。今春は宮崎合宿への参加を許されたダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)を除いた3人のメジャーリーガーたちと同様にアメリカでのスプリングトレーニングに参加。すでにオープン戦にも出場するなど精力的に動いている。
もっとも、オープン戦での打率.200(5打数1安打)と決して芳しくはない。それでも29歳の“オールド・ルーキー”を「間違いなくビッグリーグ(メジャーリーグ)で通用するレベルを持っている」と絶賛するのは、地元放送局『CNHI Sports Boston』のレッドソックス番を務めるマック・セルージョ記者だ。
吉田の現状について「新しい環境に適応するための準備と調整を彼は裏でひっそりと行なっていた」と説く同記者は、先述の打撃成績について「評価をするにはサンプルが少なすぎる」と断言。そのうえで、「ヨシダは打球の質、打席内での優れた選球眼、驚くべきパワーを垣間見せている」と期待を寄せた。
さらに「日本に帰る前に彼は興味を抱かせるパフォーマンスを見せた」と強調したセルージョ記者は「具体的な役割や可能性はシーズン開幕が近づいてみないとわからないが、この段階で彼への評価を下すとするならば、ヨシダは良いスタートを切ったと言える」と言い切ってみせた。
目に見える数字はともかく、春季キャンプに対するボストン・メディアの評価は、吉田の充実ぶりを伺わせる内容と言えよう。鈴木がいなくなった侍ジャパンにあって主軸を担うであろう29歳のスラッガーへの楽しみは尽きない。
構成●THE DIGEST編集部
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大会初戦となる中国戦(3月9日)までは1週間を切っている。どうにかして現有戦力で最適解を見出さなければいけない。そうしたなかで、期待値を上げているのは今季からボストン・レッドソックスに加入した吉田正尚だ。
昨年12月にオリックスからポスティングシステムを利用してレッドソックスに加入した吉田。今春は宮崎合宿への参加を許されたダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)を除いた3人のメジャーリーガーたちと同様にアメリカでのスプリングトレーニングに参加。すでにオープン戦にも出場するなど精力的に動いている。
もっとも、オープン戦での打率.200(5打数1安打)と決して芳しくはない。それでも29歳の“オールド・ルーキー”を「間違いなくビッグリーグ(メジャーリーグ)で通用するレベルを持っている」と絶賛するのは、地元放送局『CNHI Sports Boston』のレッドソックス番を務めるマック・セルージョ記者だ。
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さらに「日本に帰る前に彼は興味を抱かせるパフォーマンスを見せた」と強調したセルージョ記者は「具体的な役割や可能性はシーズン開幕が近づいてみないとわからないが、この段階で彼への評価を下すとするならば、ヨシダは良いスタートを切ったと言える」と言い切ってみせた。
目に見える数字はともかく、春季キャンプに対するボストン・メディアの評価は、吉田の充実ぶりを伺わせる内容と言えよう。鈴木がいなくなった侍ジャパンにあって主軸を担うであろう29歳のスラッガーへの楽しみは尽きない。
構成●THE DIGEST編集部
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