なんとも微笑ましい光景だ。

　ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）で日本と同じプールＢに入ったオーストラリア代表は、現在東京の府中市で直前キャンプを張っている。来日しておよそ１週間、チームの公式インスタグラムは選手たちが地元市民や子どもたちと触れ合う様子を連日のごとく紹介している。

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　歓迎セレモニーでさっそく選手たちは和太鼓叩きにチャレンジ。訪問した地元小学校では子どもたちのダンスに感動しながら、教室で折り紙を教えてもらう場面も公開された。お寺での必勝祈願、鳥居の前で最新ユニホームの撮影会、さらにオフの日に電車に乗ってラーメンを食べに行くなど、実にバリエーション豊かな内容だ。

　オーストラリア代表にとって府中市は、2018年から日本滞在時のキャンプ地としてきた“定宿”であり、選手たちはどこかリラックスした雰囲気で、積み重ねてきた厚い信頼関係が垣間見える。
  　投稿のなかでも面白いのが、オーストラリア代表の６選手がユニホーム姿のまま最寄りのコンビニにコーヒーを買いにいく動画だ。巨漢揃いの集団が横断歩道を渡り、レジで精算を済ませて「アリガトウゴザイマス！」と礼を言い、慣れた手つきでコーヒーマシンを操作する一連の動きには違和感がなく、いたって自然体なのだ。店員のスマホ撮影に快く応じ、彼らの合間を買い物客の小柄なおばあちゃんが通り抜けるシーンも心を和ませる。

　同アカウントは「セブンイレブンに感謝」と題し、投稿欄には「府中市民として応援しています」「ようこそ日本へ」「素晴らしい！」「日本人の反応を見れるのはクールだね」といったコメントが寄せられている。

　３月９日のＷＢＣ開幕戦でオーストラリアは強豪・韓国と激突。その後は中国、日本、そしてチェコの順で対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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