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侍ジャパン

「悲観する必要ない」松坂大輔が4失点乱調の松井裕樹を擁護。“開き直り”必要も「WBC始まったら逃げられない」と力説

THE DIGEST編集部

2023.03.04

乱調が目立った松井(左)、今永(右)は先発としても期待が持てる内容だった。写真:滝川敏之

乱調が目立った松井(左)、今永(右)は先発としても期待が持てる内容だった。写真:滝川敏之

 侍ジャパンは3月3日に行なわれた中日との強化試合は2対7で大敗した。特にリリーフ陣が連打され、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)本番に向け不安定さが浮き彫りになった。

“平成の怪物”と言われ日米通算170勝。WBCでも2006、09年で大会MVPを受賞した松坂大輔氏は4日、報道ステーションでの生出演後に『松坂大輔 official YouTube』を更新。中日との試合を解説した。
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 松坂氏は、やはり投手陣に注目。先発した今永昇太については「先発、第2先発で両方いける」と見解を述べた。「試合の途中からマウンドに上がることを想定していたと思う。ヨーイドンで、リリーフ投手のようなボールの勢いで素晴らしい立ち上がりでした」と解説。「なかなか打たれない真っすぐを投じていた」と話し、順調な調整ぶりは先発としても十分にやれると合格点を与えていた。

 9回から登板し、自己最速タイの159キロをマーク。1イニングを3者凡退に抑えた大勢については「3月の頭にこれだけのボールが投げられるのか驚き」と驚愕。良かった球に「ストレート」を挙げ、「力のあるボールを投げていた。変化球に多少修正する必要はあるかもしれないけど、十分じゃないですかね。ボールもコントロールできている」と守護神候補に太鼓判を押した。
 
 一方で、3四球4失点と1回も持たず乱調した松井裕樹に関しては「本人もそうだし、見ている人も不安に思ったのかもしれないですけど」としたうえで、「僕は正直、そこまで悲観する必要はない」と述べた。

 松坂氏は自身もWBC本番前に打ち込まれた経験から「悪い状態からの方が状態は上げやすい」と述べ、「ある程度の開き直りも必要」と語った。

 松坂氏は「(松井には)もう1試合ぐらい投げてもらって大会に向けた準備をした方がいい」と言うと、「(大会が)始まってしまったら、逃げられないので」と断言。「逃げられない」という言葉を2度使うほど、力を込めて27歳の左腕へ奮起を期待した。

 また松井が暴投した要因に「ボールに対する対応」と、松坂氏はWBC公式球への適応を指摘。「まだ遅れているというか、もう少し球数が必要なのかもしれない」と言い、「投げ方を見ても滑りは気になる」とボールによって、同投手のピッチングフォームに影響を及ぼしている点を心配していた。

 松坂氏も気になった侍投手陣。初戦の中国戦まで、あと5日。残された時間で、侍ジャパンは立て直すことができるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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