次々と投げ込まれる160キロを超えるハードボールが、図抜けたポテンシャルを物語っていた。
3月4日にバンテリンドームナゴヤで行なわれた中日ドラゴンズとの壮行試合で、侍ジャパンの佐々木朗希(ロッテ)が先発。自身にとってワールド・ベースボール・クラシック(WBC)前、最後の実戦マウンドで3回(53球)を投げ、無失点、3奪三振、被安打1。完璧な投球で恐竜打線を牛耳った。
【動画】令和の怪物がついに165キロをマーク!その歴史的瞬間をチェック
初回から佐々木はギアがかかっていた。2死一、三塁で迎えたアキーノに対しては「雰囲気というか、感じたままに投げた」と全球160キロ台の真っ向勝負。そして4球目に2016年に大谷翔平(現ロサンゼルス・エンジェルス)以来となるNPB日本人最速の165キロを投げ込んだ。
ただ、この試合における佐々木の“令和の怪物”たる所以は規格外の投球内容にある。
この日に投げたストレート35球のうち28球が160キロの大台を記録した。初回は平均162.3キロ、2回は平均161.2キロとマーク。変化球を多投した3回こそ159キロと大台を下回ったが、3イニングのアベレージは驚異の161.5キロ。さらに“最遅”でも159キロ(!)と、その剛腕ぶりが際立った内容となった。
投げるごとに球場が沸いた。そんな佐々木の投球はメジャーリーグでサイ・ヤング賞を2度も手にした“現役最強投手”ジェイコブ・デグロム(テキサス・レンジャーズ)を彷彿とさせた。なにせ平均球速161.5キロは、昨季にメジャー最強投手が記録した年間平均球速(159.1キロ)を上回っているのだ。もちろん、一概に比較できるものではないが、背番号17が有する力が、いかに異次元かは十分に物語っている。
中日ナインが手も足も出なかった圧巻の投球。それでも当の佐々木は「小さなフォームの誤差がボールのバラつきを生んだ」と課題を吐露。自身の先発登板が見込まれている3月11日のWBC第3戦(チェコ)に向けた修正点も語った。
「投げてるボール自体は悪くなかったですけど、内容はあんまりよくなかったですね。(球速が)64、65でもそんなに変わらないと思う。自分としては良くなかった内容の方が気になりますね」
周囲を興奮させた投球にも、クレバーに修正点をあぶりだした佐々木。21歳の若武者とは思えぬ口ぶりに、怪物の伸びしろと、世界ナンバーワン投手への夢を感じた。
取材・文●羽澄凜太郎(THE DIGEST編集部)
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初回から佐々木はギアがかかっていた。2死一、三塁で迎えたアキーノに対しては「雰囲気というか、感じたままに投げた」と全球160キロ台の真っ向勝負。そして4球目に2016年に大谷翔平(現ロサンゼルス・エンジェルス)以来となるNPB日本人最速の165キロを投げ込んだ。
ただ、この試合における佐々木の“令和の怪物”たる所以は規格外の投球内容にある。
この日に投げたストレート35球のうち28球が160キロの大台を記録した。初回は平均162.3キロ、2回は平均161.2キロとマーク。変化球を多投した3回こそ159キロと大台を下回ったが、3イニングのアベレージは驚異の161.5キロ。さらに“最遅”でも159キロ(!)と、その剛腕ぶりが際立った内容となった。
投げるごとに球場が沸いた。そんな佐々木の投球はメジャーリーグでサイ・ヤング賞を2度も手にした“現役最強投手”ジェイコブ・デグロム(テキサス・レンジャーズ)を彷彿とさせた。なにせ平均球速161.5キロは、昨季にメジャー最強投手が記録した年間平均球速(159.1キロ)を上回っているのだ。もちろん、一概に比較できるものではないが、背番号17が有する力が、いかに異次元かは十分に物語っている。
中日ナインが手も足も出なかった圧巻の投球。それでも当の佐々木は「小さなフォームの誤差がボールのバラつきを生んだ」と課題を吐露。自身の先発登板が見込まれている3月11日のWBC第3戦(チェコ)に向けた修正点も語った。
「投げてるボール自体は悪くなかったですけど、内容はあんまりよくなかったですね。(球速が)64、65でもそんなに変わらないと思う。自分としては良くなかった内容の方が気になりますね」
周囲を興奮させた投球にも、クレバーに修正点をあぶりだした佐々木。21歳の若武者とは思えぬ口ぶりに、怪物の伸びしろと、世界ナンバーワン投手への夢を感じた。
取材・文●羽澄凜太郎(THE DIGEST編集部)
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