3月4日にバンテリンドームナゴヤで行なわれた侍ジャパンの中日ドラゴンズ戦後の出来事である。4日後に開幕(日本の初戦は9日)するワールド・ベースボール・クラシックに向けた壮行会も終わり、球場ではグラウンド整備とスタンド清掃が足早に進められ、多くのファンが家路につこうとしていた。その最中、突如としてレフトスタンドから懐かしいメロディーに乗った応援歌が流れた。
「誠の道進み、チームに流れを呼べ、荒川から架けろ~、夢の赤い橋~!」
高らかなラッパの音に合わせて、12球団の代表からなる日本代表の応援団が歌ったのは、広島時代に使用されていた鈴木誠也(シカゴ・カブス)の応援歌だった。
「誠也のような選手はなかなかいない」と全幅の信頼を寄せていた栗山英樹監督の誘いを受け、WBCメンバーに選出されていた鈴木。しかし、先月25日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦(オープン戦)の直前に左腹斜筋を損傷。長丁場のシーズンを考慮して3日後に無念の欠場が決まった。
欠場を発表する取材の場で鈴木は、沈痛な面持ちで「ショックがでかい」と吐露。そして、「こういう形で離脱となってしまって、すごく申し訳ないです。本当にすごく申し訳ない気持ちでいっぱい」と無念さをにじませていた。
そんな精鋭戦士の気持ちを慮っての合唱だったのだろう。ほとんど観客もいなくなったスタジアムに響いた「誠也コール」はどこかエモーショナルで、鈴木へのエールのように思えた。
このささやかなエールは、SNSでも話題沸騰となり、「またいつか侍の舞台で見れることを楽しみにしてます!!」「泣けるわ」「応援団ありがとう!」といったメッセージが相次いだ。
構成●THE DIGEST編集部
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「誠の道進み、チームに流れを呼べ、荒川から架けろ~、夢の赤い橋~!」
高らかなラッパの音に合わせて、12球団の代表からなる日本代表の応援団が歌ったのは、広島時代に使用されていた鈴木誠也(シカゴ・カブス)の応援歌だった。
「誠也のような選手はなかなかいない」と全幅の信頼を寄せていた栗山英樹監督の誘いを受け、WBCメンバーに選出されていた鈴木。しかし、先月25日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦(オープン戦)の直前に左腹斜筋を損傷。長丁場のシーズンを考慮して3日後に無念の欠場が決まった。
欠場を発表する取材の場で鈴木は、沈痛な面持ちで「ショックがでかい」と吐露。そして、「こういう形で離脱となってしまって、すごく申し訳ないです。本当にすごく申し訳ない気持ちでいっぱい」と無念さをにじませていた。
そんな精鋭戦士の気持ちを慮っての合唱だったのだろう。ほとんど観客もいなくなったスタジアムに響いた「誠也コール」はどこかエモーショナルで、鈴木へのエールのように思えた。
このささやかなエールは、SNSでも話題沸騰となり、「またいつか侍の舞台で見れることを楽しみにしてます!!」「泣けるわ」「応援団ありがとう!」といったメッセージが相次いだ。
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