3月8日にいよいよ開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。3大会ぶりの覇権奪還を狙う日本代表は1次ラウンドで韓国、中国、オーストラリア、チェコと対戦する。
そんなプールBの上位争いで、もっとも大きな注目を集めそうなのが第2戦(3月10日)の日韓戦だ。韓国メディアは侍ジャパンが始動してからというもの、連日のごとくその一挙手一投足をつぶさに報じ、ライバルの分析を進めてきた。大一番を目前に控え、地元メディア『MHN Sports』は日本代表の特集記事を掲載。投打両面で充実の一途を辿る戦力に舌を巻いた。
「日本代表チームの恐ろしいところは、あえてメジャーリーガーたちを参加させず、自国リーグのオールスターだけでチームを構成しても、WBC優勝に近づけるという事実だ。1次ラウンドに参加する全出場国を見渡して、もっとも"ベスト4進出が当たり前"と目されるチームである」
さらに同メディアは日本プロ野球(NPB)で活躍する村上宗隆(ヤクルト)、山本由伸(オリックス)、佐々木朗希(ロッテ)らの特徴を事細かに紹介。「とりわけ国内組の投手陣は錚々たる顔ぶれで、そこに大谷翔平(エンゼルス)とダルビッシュ有(パドレス)が加わるのだ。1点や2点を取るのも困難である」と続けた。
一方で、「だからこそ韓国野球にもチャンスがある」と論じ、絶対有利と見る向きが強い日本国内のムードは、たったひとつの敗戦でがらりと変わるはずだと予測する。「韓国が日本を倒すというシナリオが現実となれば、日本としては小さくない内傷になる。彼らの優勝へのシナリオにも狂いが生じるだろう。日本の戦力は確かに素晴らしい。ただ、もしホームの東京ドームでまさかの一撃を食らえば、想像以上にダメージは大きくなる」と"青写真"を描いた。
そして最後に、「韓国代表には失うものなどない。今大会はそんな勝負だ。(日本戦での)まさかの一撃を狙え!」と発破をかけた。
構成●THE DIGEST編集部
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