韓国代表の守護神がアクシデントに見舞われた。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドで、日本と同じプールBに属する韓国代表は月曜日、京セラドームでオリックスとの強化試合に臨んだ。韓国が2対4で敗れたゲーム、その8回・1死三塁の場面だった。7回2死から登板していた守護神のコ・ウソクが首を傷めて緊急降板を余儀なくされたのだ。
試合後にKBO(韓国野球委員会)は「(コ・ウソクは)首の付け根から右肩にかけて筋肉痛を訴えた。選手を保護する観点から交代となり、彼は試合が終わるまでアイシング治療を受けた」と大事には至っていないニュアンスで説明。だが、韓国メディアからは不安視する声が相次いだ。
選手本人は試合後、「投げながらあまり良い感じがしなくて、無理をしてはいけないなと。大丈夫だけど、回復が必要だと思う」とコメント。全国紙『スポーツ朝鮮』は「非常灯が点滅してしまった。首の状態は様子を見なければまだ分からないが、もしWBCで彼が登板できないとなれば、韓国代表にとっては大きな痛手だ」と報じている。
コ・ウソクは軽率発言で物議を醸した選手である。今年1月、韓国メディアから「日本の大谷翔平にどう挑むのか?」と問われた24歳のストッパーは、「大谷とは真っ向勝負がしたい。でも投げる場所がなければ、痛くないようにぶつけようかな」と冗談交じりに発言。これが故意に死球を予告するコメントと解釈され、さすがに韓国国内でもファンを中心に非難の的となった。
事態を重く見たコ・ウソクはすぐさま謝罪。「全くそんなことをする気はないし、教わったこともなければ、わざと当てようと思ったこともない。ただ、ああした発言をしてしまった以上、これ以上弁明の余地はない。自分の立場をわきまえずに発言したことを反省しています」と詫び、大谷に対しては「限界に挑戦し続けており、それを達成する姿は素晴らしい。彼をどう打ち取るかは、今も頭の中で考えている」と、あらためて対戦への意気込みを明かした。
そんななか、注目された日本での強化試合で無念の負傷降板。『スポーツ朝鮮』は「大谷に関する発言が、冗談であったにも関わらず、やはり日本では大問題になっていたようだ」と実情を伝え、「コ・ウソクはあくまで、大谷は圧倒的な選手であると褒め称えたかっただけなのだが、日本のメディアが大々的に取り上げ、あたかも脅迫したような扱いを受けたのである。今回の負傷も瞬く間に日本ではニュースとなった」と続けている。
さらに同メディアは、「WBC初戦のオーストラリア戦(3月9日)は厳しく、大事な日本戦(同10日)も間に合うか分からない。あくまでも試合終盤の展開にもよるが、コ・ウソクと大谷の対決が消滅する可能性も出てきた」と嘆いた。
構成●THE DIGEST編集部
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ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドで、日本と同じプールBに属する韓国代表は月曜日、京セラドームでオリックスとの強化試合に臨んだ。韓国が2対4で敗れたゲーム、その8回・1死三塁の場面だった。7回2死から登板していた守護神のコ・ウソクが首を傷めて緊急降板を余儀なくされたのだ。
試合後にKBO(韓国野球委員会)は「(コ・ウソクは)首の付け根から右肩にかけて筋肉痛を訴えた。選手を保護する観点から交代となり、彼は試合が終わるまでアイシング治療を受けた」と大事には至っていないニュアンスで説明。だが、韓国メディアからは不安視する声が相次いだ。
選手本人は試合後、「投げながらあまり良い感じがしなくて、無理をしてはいけないなと。大丈夫だけど、回復が必要だと思う」とコメント。全国紙『スポーツ朝鮮』は「非常灯が点滅してしまった。首の状態は様子を見なければまだ分からないが、もしWBCで彼が登板できないとなれば、韓国代表にとっては大きな痛手だ」と報じている。
コ・ウソクは軽率発言で物議を醸した選手である。今年1月、韓国メディアから「日本の大谷翔平にどう挑むのか?」と問われた24歳のストッパーは、「大谷とは真っ向勝負がしたい。でも投げる場所がなければ、痛くないようにぶつけようかな」と冗談交じりに発言。これが故意に死球を予告するコメントと解釈され、さすがに韓国国内でもファンを中心に非難の的となった。
事態を重く見たコ・ウソクはすぐさま謝罪。「全くそんなことをする気はないし、教わったこともなければ、わざと当てようと思ったこともない。ただ、ああした発言をしてしまった以上、これ以上弁明の余地はない。自分の立場をわきまえずに発言したことを反省しています」と詫び、大谷に対しては「限界に挑戦し続けており、それを達成する姿は素晴らしい。彼をどう打ち取るかは、今も頭の中で考えている」と、あらためて対戦への意気込みを明かした。
そんななか、注目された日本での強化試合で無念の負傷降板。『スポーツ朝鮮』は「大谷に関する発言が、冗談であったにも関わらず、やはり日本では大問題になっていたようだ」と実情を伝え、「コ・ウソクはあくまで、大谷は圧倒的な選手であると褒め称えたかっただけなのだが、日本のメディアが大々的に取り上げ、あたかも脅迫したような扱いを受けたのである。今回の負傷も瞬く間に日本ではニュースとなった」と続けている。
さらに同メディアは、「WBC初戦のオーストラリア戦(3月9日)は厳しく、大事な日本戦(同10日)も間に合うか分からない。あくまでも試合終盤の展開にもよるが、コ・ウソクと大谷の対決が消滅する可能性も出てきた」と嘆いた。
構成●THE DIGEST編集部
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