侍ジャパンは３月６日にワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に向けた強化試合で阪神タイガースと対戦し、８対１と完勝した。試合は大谷翔平が２打席連続３ラン本塁打が飛び出すなど、ド派手な展開となり京セラドーム大阪を大いに盛り上げた。

　実は大谷は、球場に詰めかけたファンだけでなく、阪神ナインをも興奮させていたようだ。試合前、侍ジャパンの練習が５分を切ったなか、大谷がバットを持ってフリー打撃を始めようとしていた。ファンはザワつき、視線は一気に背番号16に集まる。

　当然、ベンチにいた虎戦士も食い入るように大谷のバッティング練習を見つめた。打球に大興奮する阪神ナインの姿を阪神タイガース公式のYouTubeチャンネルが撮影。動画を投稿すると、そのリアクションが話題となっている。

　動画内では、阪神の若き主砲・佐藤輝明が「アップより大事なものあるよ」と近くにいた選手に声をかけ、ウォーミングアップ開始直前ながら大谷の打撃練習を見るように促した。
  　大谷が初球をスイングすると、いきなりボールはライトスタンド５階席へ飛び込む特大の一発だった。ベンチで打球の行方を追った阪神ナインはスタンドに入るのを確認すると「ええっ！」「うわっ！」と驚愕のリアクション。昨シーズン６勝を挙げた４年目の右腕・西純矢は目を見開き、「ガチえぐいやん」と感嘆の声を漏らした。

　アップを始めた野手陣も大谷の打球が非常に気になる様子で、体を動かしながらも大谷の打撃練習に熱視線を送っていた。虎戦士が見つめる中、大谷は24スイング中６本を柵越え。貫録ある姿で、ベンチに引き揚げた。

　動画のコメント欄には「プロたちをこぞって野球少年の顔に戻す大谷はやっぱりすごいな」「阪神の選手達がみんな、少年達になっている」「敵味方関係なく惹き付けられる凄い選手なんだな」「みんなで膝グルグルしながら、目が全員大谷くんに釘付けなのかわいい」など、賑わっている。

　西は侍ジャパンとの試合にも６回から登板し４イニングを投げ、打者14人に対し、被安打２、無四球、７奪三振、自責点０と完璧なピッチングを披露した。７回には打撃練習を見つめた大谷と対戦するチャンスがあったが、大谷は代打（山川穂高）を送られ、残念ながら初対決とはならなかった。

　プロ野球選手からも、その一振りひと振りに注目の眼差しを向けられる大谷。改めて言うまでもないが、練習前の光景を見れば、彼がいま球界の中でもひと際希有な存在になっていることがよく分かる。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】大谷翔平の立ち居振る舞いに見たスーパースターたる所以。異次元ショータイム＆即席サイン会の”神対応”で球場を魅了【WBC】

【関連記事】「エグい!!」大谷翔平の2打席連続3ラン本塁打の“異次元ショータイム“に侍戦士も衝撃！特大弾に興奮「ワクワクした」【WBC】

【関連記事】「マジで野球辞めたい」大谷翔平の２打席連続弾＆“変態打ち”に同僚・山川穂高は嘆き!?「同じ競技やってると思えない」【WBC】