中国で野球は「棒球」と呼ばれ、サッカーやバスケットボール、卓球などに比べればまだまだマイナースポーツだ。今回代表チームがワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参戦しているが、国内メディアの関心度は低く、日本との試合前日に行なわれた監督や選手たちの記者会見の様子も、あまりインターネット上では伝えられていないように見える。
そんななか、現地水曜日になって中国国営通信社『新華社』がWBCに絡めた記事を掲載。内容は侍ジャパンに関するもので、大谷翔平(エンゼルス)というビッグスターを中心にその実力のほどを次のように紹介している。
「日本のロスターで中軸を担うのが大谷である。プロ野球は通常、打者か投手に特化しているが、大谷はどちらでもハイレベルな活躍を見せる稀有なプレーヤーだ。それは日本語で"二刀流"と称され、2021年シーズンのMLBでは最優秀選手賞を受賞した。
日本の目標は世界一をおいて他にない。過去4大会でWBCに2度優勝しているが、ここ2大会は準決勝敗退と悔しい結果に終わっている。だが今大会もアメリカなど他の強豪国との対戦を考えると、彼らが1位の座を奪還するのは容易ではないだろう。
現在世界ランキング1位の日本ながら、東京五輪で金メダルを獲得できたのは、アメリカなど他の強豪国が2軍以下のチームしか編成できなかったからだ。しかし、WBCは違う。どこもトップの選手を揃えて優勝を狙っている。アメリカやドミニカ共和国を相手に、日本が優位に立つのは難しいだろう」
なんとも厳しい見立てだが、「日本がグループリーグ(1次ラウンド)を突破するのは難しいことではない。おそらく宿敵の韓国との一戦だけが唯一の試練になる」とも分析。そのうえで、「日本が本当の意味で真価を求められるのは、アメリカに移動して戦う準決勝以降だ」と結んでいる。
なおこの記事内でも、今日3月9日にその日本との開幕戦に臨む中国代表チームについては、いっさい触れられていない。
構成●THE DIGEST編集部
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「日本のロスターで中軸を担うのが大谷である。プロ野球は通常、打者か投手に特化しているが、大谷はどちらでもハイレベルな活躍を見せる稀有なプレーヤーだ。それは日本語で"二刀流"と称され、2021年シーズンのMLBでは最優秀選手賞を受賞した。
日本の目標は世界一をおいて他にない。過去4大会でWBCに2度優勝しているが、ここ2大会は準決勝敗退と悔しい結果に終わっている。だが今大会もアメリカなど他の強豪国との対戦を考えると、彼らが1位の座を奪還するのは容易ではないだろう。
現在世界ランキング1位の日本ながら、東京五輪で金メダルを獲得できたのは、アメリカなど他の強豪国が2軍以下のチームしか編成できなかったからだ。しかし、WBCは違う。どこもトップの選手を揃えて優勝を狙っている。アメリカやドミニカ共和国を相手に、日本が優位に立つのは難しいだろう」
なんとも厳しい見立てだが、「日本がグループリーグ(1次ラウンド)を突破するのは難しいことではない。おそらく宿敵の韓国との一戦だけが唯一の試練になる」とも分析。そのうえで、「日本が本当の意味で真価を求められるのは、アメリカに移動して戦う準決勝以降だ」と結んでいる。
なおこの記事内でも、今日3月9日にその日本との開幕戦に臨む中国代表チームについては、いっさい触れられていない。
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