第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表を優勝に導いた王貞治氏が、侍ジャパンのWBC全試合を独占配信する『Amazon Prime Video』(プライム・ビデオ)で解説を務めた。
記念すべき第1回大会に参加した勝負師は「最初はみんな、どういう意味合いの戦いなのかというのが、よく分かっていなかった」と語り、WBCの黎明期を懐かしんだ。
5回目を迎えた今大会は、大谷やダルビッシュ有のほか、米国やドミニカなど各国が現役メジャーリーガーを多く揃え、より”世界一決定戦”になったことを強調。「よくぞ出場してくれたなと。WBCを盛り上げてくれる」と、彼らの大会参加を何より喜んだ。
放送席から試合を見守った同氏が注目するのは言うまでもなく、「3番・投手兼指名打者」の二刀流で出場した大谷翔平だ。2回に大谷が2番のレイ・チャンにカウント0-2で迎えた3球目の直球が最速160キロをマークしたときには、思わず「おっ」と声を上げた。
力強く伸びのある球は惜しくもボールと判定されたが、王氏は「いい球だったね」と評し、4球目にインサイドのスライダーで見逃し三振を奪うと、全く反応できなかった打者に同情。「あそこから来たらバッターは見えなくなっちゃいますよ」と解説。大谷のキレキレなスライダーに脱帽した。
さらに、打者として4回に2点タイムリー二塁打を放った場面については「低めの難しい球を引っ張らず、反対方向に持っていった。彼の持ち味が出たと思う」と、来た球に逆らわない素直なバッティングと評し、「相手はあれを打たれたらしょうがいですね」と、大谷の高い技術にうなった。
また、自身も当初は投手と野手の”二刀流”として巨人に入団したエピソードを明かした際には「(自分も)実は二刀流だったんだけど」と前置きすると、「僕は2週間でクビになったからね。キャンプで『もう(投手は)やらなくていい」と言われ、二刀流の道を諦めたという驚きのエピソードを披露した。
”世界の王”も未だ興奮するというWBC。3大会ぶりの世界一奪還を目指す侍ジャパンの次なる相手は、第1回WBCでも幾多の激闘を演じた韓国代表と激突する。
構成●THE DIGEST編集部
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力強く伸びのある球は惜しくもボールと判定されたが、王氏は「いい球だったね」と評し、4球目にインサイドのスライダーで見逃し三振を奪うと、全く反応できなかった打者に同情。「あそこから来たらバッターは見えなくなっちゃいますよ」と解説。大谷のキレキレなスライダーに脱帽した。
さらに、打者として4回に2点タイムリー二塁打を放った場面については「低めの難しい球を引っ張らず、反対方向に持っていった。彼の持ち味が出たと思う」と、来た球に逆らわない素直なバッティングと評し、「相手はあれを打たれたらしょうがいですね」と、大谷の高い技術にうなった。
また、自身も当初は投手と野手の”二刀流”として巨人に入団したエピソードを明かした際には「(自分も)実は二刀流だったんだけど」と前置きすると、「僕は2週間でクビになったからね。キャンプで『もう(投手は)やらなくていい」と言われ、二刀流の道を諦めたという驚きのエピソードを披露した。
”世界の王”も未だ興奮するというWBC。3大会ぶりの世界一奪還を目指す侍ジャパンの次なる相手は、第1回WBCでも幾多の激闘を演じた韓国代表と激突する。
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