プロ野球

西武6年目の與座海人がオープン戦初登板も課題を痛感!? 昨季10勝のサブマリンが苦手克服へ「もっともっと良くなるように」

岩国誠

2023.03.12

オープン戦初登板となった與座。手応えと課題を感じる内容だった。写真:梅月智史

 去年10勝をあげ、開幕ローテーション候補となっている西武6年目のサブマリン・與座海人。体調不良の影響で、2月22日の紅白戦を最後に実戦登板がなかったが11日、本拠地ベルーナドームでのソフトバンク戦でオープン戦初登板を果たした。
 

「まずはバッターに対して、自分のボールをしっかり投げることを意識して投げた」という與座。キャンプ前から、苦手とする左打者への対策を課題に挙げているが、その左打者を7人並ベてきたソフトバンク打線に対し、この日は4回、被安打6、3失点。うち2本のホームランを含む5安打が左打者に許したものとなり、課題の残る結果となった。

「立ち上がりは(ボールに)力もあって入っていけたが、その後2回、3回は抜ける球が多かったので修正したいと思います」

 悔やまれる2本のホームラン。2回表、栗原陵矢の同点弾は、外角要求のスライダーが中に入ってしまった逆球。3回表、柳田悠岐の逆転2ランも、内角高め要求のボールが外寄りのベルト付近の高さに行ったものと、ボールを操りきれなかった結果であった。

「やはり、自分が投げきれないとああいうことになるということを、課題というか再確認できました。何度再確認しているんだって話ではあるんですが、そういうことができないと一軍のレベルでは厳しいと感じています」

 改めてそう自分に言い聞かせていた與座。キャンプ最終日に左打者対策として、外角へのツーシームを含む逃げていくボールとインコースへのスライダー、その2つの精度向上がポイントだと話していた。その部分はどこまで確認できたのか。

「左バッターの外に投げきれなかったところもありましたが、決まった部分もあります。いいところもあったし、悪いところもあった。ここから、その割合をどれだけいいほうへ持っていけるかってところが、まだまだ課題かなと思います」

 左打者に打たれての3失点。しかし、3回表の柳田のホームラン以降、大崩れすることなく予定の4回を投げ切っての降板。最後のイニングは打者3人をわずか7球だった。
 
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降板後にはブルペンで投げ込む姿も「課題を一つずつ潰していきたい」