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プロ野球

西武6年目の與座海人がオープン戦初登板も課題を痛感!? 昨季10勝のサブマリンが苦手克服へ「もっともっと良くなるように」

岩国誠

2023.03.12

「(4回は)少しずつ実戦感覚を取り戻していけたかなと思います。紅白戦(2月22日)の次は元々そういう予定だったので、久々の実戦でしたけれども、しっかり予定のイニングを投げられたことは良かったなと思います。実戦に入ってきて、練習とは力の入り具合とかも少し違ってきて、なんていうか、そういう本格的な感触になってきて、またここから修正を重ねていくことになると思います」
 

 言葉を発するその表情は、決して強がりや焦りの色はなく、努めて冷静に今日の試合と向き合っているようにも感じられた。

 松井監督も試合後「得点はされましたが、4イニング目のリズムというか、テンポは非常に良かった。タイミングを変えたり工夫しながら投げていた」と、投球内容を評価していたことから、次戦も先発としての投球となるだろう。

 その次戦へ向けてだろうか。降板直後の5回表、ブルペンで左打席に人を立たせて投げ込む與座の姿があった。

「ミスしたところもたくさん出ましたし、そういう課題を一つずつ潰していきたいと思って、ブルペンで投げました」

 プロの世界は結果が全てだが、毎回うまくいくとは限らない。そのうまくいかなかったことをいかに次につなげていくかが大切になってくる。

「今日のピッチングを見て、不安にさせてしまった部分もあると思うので、これからもっともっと良くなるように、しっかり練習して、次の登板に向けてやっていきたいと思います」

 トミー・ジョン手術から長いリハビリ期間を乗り越えて、去年その才能を開花させたサブマリン。自らの課題と実直に向き合った先には、さらに大きな実りが待っているはずだ。

取材・文●岩国誠

【著者プロフィール】
岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。
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