ようやく今大会初勝利を挙げても、地元メディアの反応は手厳しかった。

　３月11日、ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の１次ラウンド第３戦で韓国代表はチェコと対戦し、７対３で勝利した。これで通算成績を１勝２敗とし、わずかながら準々決勝進出への望みを繋いだ。

　しかしながら、全国紙『ソウル経済』紙は「無失点での勝利が必須だったのに……セミプロにも苦戦した韓国野球」と題して、代表チームのパフォーマンスに苦言を呈した。「チェコは選手の誰もが消防士や教師など本業を持つセミプロチームだが、思うような大勝利は得られなかった。当然、試合後の選手たちからも笑顔はなし。コールド勝ちでもしなければ納得できないところで、終盤に３失点をしてしまう体たらくだった」と断じたのである。
  　韓国が準々決勝に進むためには、最終的にチェコ、オーストラリアと「２勝２敗」で並んだうえで、失点率の差を制して２位に食い込まなければならない。それゆえ、チェコ戦での３失点が痛恨だったと同メディアは指摘しているのだ。

　さらに、衝撃に事実も明かした。チェコ戦は韓国国内のポータルサイトでライブ中継されたが、ゲームが終盤になるとチェコを応援するアイコンへのクリックが劇的に増えていったという。『ソウル経済』紙は「クリック数は２倍以上だった。相次ぐ失点で野球ファンの多くは、すでに代表チームに背を向けているようだ」と伝えている。

構成●THE DIGEST編集部

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