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侍ジャパン

「野球人生が終わるまで忘れない」元中日戦士の息子イ・ジョンフが“屈辱の日韓戦”を回想「日本とは技術の差がある」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.12

大差をつけられた日韓戦。この試合を韓国の至宝イ・ジョンフが振り返っている。写真:梅月智史

大差をつけられた日韓戦。この試合を韓国の至宝イ・ジョンフが振り返っている。写真:梅月智史

 3月12日にワールド・ベースボール・クラシックの1次リーグプールBで、韓国代表はチェコ代表に7対3と快勝。これで通算成績を1勝2敗とし、準々決勝進出への望みを繋いだ。

 開幕黒星スタートを喫したなかで迎えた10日の日本戦で4対13と大敗を喫した韓国。ゆえにこのチェコ戦は絶対に負けられなかったわけだが、「過ぎ去ったことは忘れるんだ」とイ・ガンチョル監督に発破をかけられた打線が奮起。キム・ハソンの2ホーマーなど11安打・7得点で東欧の雄を危なげなく退けた。

 もっとも、日韓戦のショッキングな敗北で、国内メディアからも猛烈な批判を受けた選手たちの表情は明るくない。準々決勝進出には、チェコ、オーストラリアと「2勝2敗」で並んだうえで、失点率の差を制して2位に食い込まなければならないため、いまだ苦境を脱せていないからだ。

 試合後のミックスゾーンで、韓国メディアなどの取材に応じたイ・ジョンフは「喜べる状況ではない。でも代表チームのユニホームを着ている以上は、最後まで最善を尽くすのが責任だと思う」と漏らした。

 かつて中日で活躍したイ・ジョンボムを父に持ち、メジャー移籍も公言しているイ・ジョンフ。日韓戦ではマルチ安打に加えて貴重な打点もマーク。さすがの実力を発揮したが、彼も大敗のショックは拭いきれていない。韓国メディアから試合について問われ、こう嘆いた。
 
「正直言って衝撃的な結果だった。僕の野球人生はいつ終わるか分からないけど、今回の日韓戦は野球人生が終わるまで思い出すと思う。もちろん腹立たしさもあったけど、それよりも、『これって一体なんだ?』ということを思った。本当にさまざまな感情が入り混じったんだ」

 そう言葉を振り絞った24歳は、「個人的に言えば、2本のヒットを打てたのは良かった。でも、日本とは技術の差がある」と率直な感想も口にした。

「僕らのリーグでは見たことがないボールだった。試合をしながら色んなことを感じさせられた」

 世界的に見ても、驚きの結果となった今回の日韓戦は、韓国の至宝にとっても、トラウマ級に重たい結果だったようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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