なにかとお騒がせな若きスラッガーが、どうやら韓国代表でチーム最高打率をマークしているようだ。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドのプールBは大会4日目が終了。4連勝を飾った日本がベスト8進出を決め、グループ1位突破も確定させた。一方で2位争いはいまだ混沌としている。月曜日に行なわれる第1試合でオーストラリアがチェコに勝てば2位の座を奪取できるが、もし敗れれば、第2試合で中国と戦う韓国にまで突破の芽が残される。
完全に他力本願の韓国代表だが、日曜日のチェコ戦を7対3で制してようやく1勝を挙げ、ひと息ついた。それでも韓国メディアはチェコ相手に3点を奪われた事実を糾弾するなど手厳しく、代表チームに対するファンの視線もかなりシビアなままだ。
そんななか、第1戦のオーストラリア戦で敗北の戦犯のごとく批判されたのが、23歳のDHカン・ベクホだ。1点差を追う場面で代打として登場して痛快なツーベースを放つも、塁上で派手なガッツポーズを繰り出してベースから足が離れる。その瞬間を狙われて、まさかのタッチアウト。本国で猛批判に晒された。
2021年の東京五輪・3位決定戦では、敗色濃厚のなかで集中力を欠き、口からガムが飛び出している様子が国際映像に移し出された。当時も大バッシングを浴びたが、それに絡めて今回も「まったく学んでいない」「愚行が繰り返された」「太極旗(国旗)を付ける資格なし!」など槍玉に挙げられたのである。
だが、韓国メディア『マイデイリー』は「批判に晒されたカン・ベクホがチーム最高打率を記録。実は誰よりも打っている」と題した記事を掲載。次のように伝えている。
「オーストラリア戦で大失態を演じた翌日、日本戦で先発したカン・ベクホはダルビッシュ有からまた二塁打を打った。誰もが『ちゃんとベースを踏めよ』と祈った場面、さすがに学習していたようだ。しっかり踏みしめて雄叫びを上げた。続くチェコ戦でも2安打を放ち、3試合を終えて9打数4安打1打点で、打率は4割4分4厘。これは韓国代表全選手の中で最高の打率なのだ」
2番手は7打数3安打のパク・ビョンホで4割2分9厘、3番手が10打数4安打のヤン・ウィジで4割ちょうどだという。『マイデイリー』は「大した数字ではないかもしれないが、今大会ではとにかく上位打線がからっきしで、恥ずかしい打率しか残せていない。カン・ベクホはたかが4安打だが、そのうちふたつは二塁打であり、うちひとつはダルビッシュから打ったもの。やはり打席センスは確かなのだ」と称えた。
一方で、「ファンからあれだけ猛批判された男が、もっとも打っているのだから皮肉な現実だ」と嘆いた。日本戦で7番、チェコ戦で5番を打ったカン・ベクホだが、最終戦となる中国戦では何番を任されるだろうか。
兎にも角にも残り1試合。はたして韓国はミラクルを起こせるのか。まずは第1試合のチェコvsオーストラリア戦の結果に注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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完全に他力本願の韓国代表だが、日曜日のチェコ戦を7対3で制してようやく1勝を挙げ、ひと息ついた。それでも韓国メディアはチェコ相手に3点を奪われた事実を糾弾するなど手厳しく、代表チームに対するファンの視線もかなりシビアなままだ。
そんななか、第1戦のオーストラリア戦で敗北の戦犯のごとく批判されたのが、23歳のDHカン・ベクホだ。1点差を追う場面で代打として登場して痛快なツーベースを放つも、塁上で派手なガッツポーズを繰り出してベースから足が離れる。その瞬間を狙われて、まさかのタッチアウト。本国で猛批判に晒された。
2021年の東京五輪・3位決定戦では、敗色濃厚のなかで集中力を欠き、口からガムが飛び出している様子が国際映像に移し出された。当時も大バッシングを浴びたが、それに絡めて今回も「まったく学んでいない」「愚行が繰り返された」「太極旗(国旗)を付ける資格なし!」など槍玉に挙げられたのである。
だが、韓国メディア『マイデイリー』は「批判に晒されたカン・ベクホがチーム最高打率を記録。実は誰よりも打っている」と題した記事を掲載。次のように伝えている。
「オーストラリア戦で大失態を演じた翌日、日本戦で先発したカン・ベクホはダルビッシュ有からまた二塁打を打った。誰もが『ちゃんとベースを踏めよ』と祈った場面、さすがに学習していたようだ。しっかり踏みしめて雄叫びを上げた。続くチェコ戦でも2安打を放ち、3試合を終えて9打数4安打1打点で、打率は4割4分4厘。これは韓国代表全選手の中で最高の打率なのだ」
2番手は7打数3安打のパク・ビョンホで4割2分9厘、3番手が10打数4安打のヤン・ウィジで4割ちょうどだという。『マイデイリー』は「大した数字ではないかもしれないが、今大会ではとにかく上位打線がからっきしで、恥ずかしい打率しか残せていない。カン・ベクホはたかが4安打だが、そのうちふたつは二塁打であり、うちひとつはダルビッシュから打ったもの。やはり打席センスは確かなのだ」と称えた。
一方で、「ファンからあれだけ猛批判された男が、もっとも打っているのだから皮肉な現実だ」と嘆いた。日本戦で7番、チェコ戦で5番を打ったカン・ベクホだが、最終戦となる中国戦では何番を任されるだろうか。
兎にも角にも残り1試合。はたして韓国はミラクルを起こせるのか。まずは第1試合のチェコvsオーストラリア戦の結果に注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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