侍ジャパン

「壮行試合では失点もしたが…」山本由伸、“復活”の背景にあったダルビッシュ有の存在。次回登板への課題とは?【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.13

初出場ながら落ち着いた投球を披露した山本。写真:梅月智史

 3月12日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド・プールBの第4戦が東京ドームで行なわれ、日本代表の山本由伸(オリックス)は、オーストラリアを相手に先発登板。4回(60球)を投げ、被安打1、奪三振8、無失点と好投するなど、7対1でのチーム勝利に貢献した。
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 この日の侍ジャパンは1回表の攻撃で大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が3ランを放ち、山本を援護。その裏に迎えた初回のマウンドで、きっちりと三者凡退に仕留めた背番号18は、「緊張感はあったが、初回に先制してもらえたので、そのおかげでいい入りができた」と振り返った。

 WBCには初出場の山本。緊張感が高まる大舞台で、初めて世界を相手に投げたボールの手応えを聞かれると、「いいボールはたくさんあった。もちろん課題もあるが、無失点で抑えられてチームも勝てたので、すごく良かった」と胸をなでおろした。

 一方で、壮行試合では山本らしくない失点も見られた。いろいろ試行錯誤しながら、短期間で調整し、本番を迎えたという24歳は、「キャンプから壮行試合、公式戦に向けて投球していた。壮行試合では失点もしたが、そこを気にすることなく、しっかり落ち着いてやれたのが良かった」と明かしている。

 そして、今後の課題を挙げるとともに、強化試合で指導をしてくれたダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)に感謝の意を示した。
 
「今日は、狙ったところより狙っていないところに抜けたりして、ボールカウントが進んでしまった。球数が多くなってしまったので、ボールはなるべく少なくしたい。前回は、ダルビッシュさんに、高めにストレートを使うやり方も教えてもらい、それをたくさん試せた。今日も低めも高めもバランス良く投げられたので、本当に感謝している」

 日本が準々決勝を突破した場合、米マイアミでの登板が有力とされている山本。次回登板に向けて、「多少課題が自分のなかで残ったところもあるので、細かい部分ではあるが、次はもっといいピッチングができるようにしっかり調整をしたい」と決意を述べた。

構成●THE DIGEST編集部

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