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侍ジャパン

「日本の分かち合う美徳よ」大谷翔平のHRボールを礼儀正しく“シェア撮影”する侍ジャパンファンにMLB公式も感銘!「みんな幼稚園で習った」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.13

大谷の特大3ランが生んだ“感動シェア”。海外メディアでも広く報じられた。写真:梅月智史

大谷の特大3ランが生んだ“感動シェア”。海外メディアでも広く報じられた。写真:梅月智史

 3月12日に行なわれたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド第4戦で、日本代表はオーストラリアと対戦して7対1の快勝を収めた。圧巻の4連勝で準々決勝進出を決め、プールBの1位突破も確定させた。

 やはりこの日のハイライトは、1回表の無死一、二塁で3番DH・大谷翔平が放った特大の3ランだろう。甘く入ったカーブを見逃さず、時速180キロ&飛距離140メートルの豪快弾をライトスタンドに叩き込んだ。

 そのホームランボールをゲットした女性ファンを巡るストーリーも大きな話題を呼んだ。米ネットワーク『FOX Sports』がライブ中継で報じたのは、外野席で大谷のホームランボールを複数のファンが席についたままリレー形式で横へ回し、スマホで写真撮影するシーンだった。実況アナが「誰もが礼儀正しく、歴史的瞬間を共有している」と感心すれば、隣の解説者は「とても心温まる情景だ。みんな翔平が好きなんだ。だから共有したいんだ」と興奮気味に語った。

 さらに、MLB公式サイトでも動画付きでその様子が紹介された。東京ドームで現地取材するマイケル・クレア記者が女性ファンを直撃してコラムを寄稿。「MLBのファンだってホームランボールを全力で追い求める。川に飛び込む者だっているくらいだ。しかし、大谷翔平の3ランの球に関して、侍ジャパンのファンの間でそのようなことは起こらなかった」と記し、次のように伝えている。
 
「読売ジャイアンツのファンであるユマ・アカツがボールを手にしたあと、我々の多くが幼稚園の頃に習った古い技能を披露したのだ。つまりはシェア、分かち合う美徳である。ボールは一人また一人と手渡され、それぞれが撮影し、最後はまた彼女の元に戻された。そして彼女は言った。『素晴らしい経験だった。この経験を周りのみんなと共有できたことが本当に嬉しい』と」

 最後にクレア記者は、「ボールは持ち主である彼女が持ち帰り、貴重な野球の芸術品となるだろう。ただ、東京ドームの隣には日本の野球殿堂ミュージアムがある。もしかしたら彼らが、自分たちのコレクションとしてこのボールを欲しがるかもしれない」と、ジョーク交じりに結んだ。

構成●THE DIGEST編集部

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