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侍ジャパン

「大丈夫かな…」上原浩治もプエルトリコ守護神の負傷を憂慮。“長期離脱”によるMLB球団のWBC協力固辞に危機感も

THE DIGEST編集部

2023.03.16

試合後に右足を負傷したディアズ(中)は車いすで球場を去る際にファンに向けて右手で歓声に応えた。(C)Getty Images

試合後に右足を負傷したディアズ(中)は車いすで球場を去る際にファンに向けて右手で歓声に応えた。(C)Getty Images

 現地3月15日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド・プールDの第4戦、ドミニカ共和国対プエルトリコ戦の試合直後、思わぬ悲劇が起きた。

 5対2でプエルトリコが3点リードした9回。メジャー通算205セーブを誇る絶対的な抑え、エドウィン・ディアズが登板した。ニューヨーク・メッツでも不動のクローザーを担う同投手は3者連続三振の完璧なピッチングで試合を締め、プエルトリコの準々決勝進出を決めた。

 だが試合直後、ディアズはマウンド付近でチームメイトと一緒に喜んでいる最中に右足を負傷するアクシデントが起こった。仲間に肩を抱えられて一人では歩けない事態に、歓喜の輪は一転して悲劇的な雰囲気になり、弟のアレクシス・ディアズは兄の負傷後に涙を流した。

 まさかの事態に、メッツの地元放送局「SNY」の元記者であるマイケル・バロン氏はツイッターに「これはディアズとメッツにとって、悪夢のシナリオだ」と投稿。昨季32セーブを挙げ、救援投手として史上最高額となる5年1億200万ドル(約153億円)の延長契約で合意したメッツにとっても、シーズンに悪影響を与えかねない痛い負傷だと断言した。
 
 他にも、巨人やメジャーリーグでも活躍し、ボストン・レッドソックス時代にはワールドシリーズで胴上げ投手に輝いた上原浩治氏は公式ツイッターを更新。「プエルトリコのクローザー…ディアズ。大丈夫かな…車椅子で運ばれるくらい大変なのか…」と、ディアズの身体を心配する。

 加えて同氏は、「シーズンに影響すると、またWBCの大会が…」と綴り、長期離脱につながる重傷なら、今後WBCに参加するメジャーリーガーが出場を躊躇したり、MLB球団がWBCに協力的でなくなる可能性を危惧していた。

 試合後、メッツは「エドウィン・ディアズは今夜のWBCの試合で右膝を負傷した。彼は明日、画像検査を受け、私たちは適切なときに情報更新する」と公式ツイッターで発表した。

 プエルトリコの守護神を襲った思わぬアクシデント。国内外の野球ファンは、軽傷であることを何よりも祈っている。

構成●THE DIGEST編集部

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