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侍ジャパン

ベネズエラ&プエルトリコが”死の組”を突破し準々決勝進出!優勝候補・ドミニカ共和国が1次ラウンド敗退の大波乱!!【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.16

プエルトリコのリンドーアは5回にドミニカ共和国の軽率なミスを見逃さず、一気にホームインし雄叫びを上げる。(C)Getty Images

プエルトリコのリンドーアは5回にドミニカ共和国の軽率なミスを見逃さず、一気にホームインし雄叫びを上げる。(C)Getty Images

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンド・プールDの第4戦が行なわれ、優勝候補のドミニカ共和国とプエルトリコが直接対決した。

 同組のベネズエラがすでに4戦全勝で1位突破を決めているため、準々決勝に進出できるのは残り1枠。2勝1敗同士で迎えた一戦は負けたら1次ラウンド敗退という、まさに天王山となった試合はプエルトリコが5対2で制した。

 試合が動いたのは3回だった。7番クリスチャン・バスケス(ツインズ)がメジャー通算143勝右腕ジョニー・クエト(ホワイトソックス)からソロホームランを放ち、プエルトリコが先制点を奪った。なおも連続安打で無死一、二塁となったところで、ドミニカ共和国は早くも投手交代。2番手に昨季ポストシーズンで完璧なピッチングでアストロズの世界一に貢献したブライアン・アブレイユを送る。

 だが、プエルトリコの反撃は止まらず、フランシスコ・リンドーア(メッツ)が中安打、続くエンリケ・ヘルナンデス(レッドソックス)もレフトにタイムリーヒットを放ち、プエルトリコが2点を追加。さらに内野ゴロの間にもう1点を追加し、この回一挙4点をあげた。

 その裏にドミニカ共和国は2020年ナショナル・リーグ首位打者のフアン・ソト(パドレス)がバックスクリーンへソロ本塁打を放ち、反撃の狼煙をあげるが5回に守備でミスが生じる。

 一死後、1番リンドーアの中安打をセンターのフリオ・ロドリゲス(マリナーズ)が後逸。さらに中継プレーでも乱れが出ると、リンドーアは一気にホームイン。ドミニカ共和国にとっては痛い1点となった。その裏にドミニカ共和国は相手投手の連続四球などで無死満塁のビッグチャンスを迎えたが、マニー・マチャド(パドレス)の併殺打の間の1点にとどまった。
 
 6回以降は、両チーム小刻みにピッチャーを送りこみ、1点も与えない緊迫な展開が続く。最後はメジャー通算205セーブを誇るメッツの絶対的守護神エドウィン・ディアズが3者連続三振の完璧なピッチングで抑え、5対2でプエルトリコが逃げ切り勝ち。準々決勝進出を決めた。

 ドミニカ共和国、プエルトリコ、ベネズエラと実力伯仲の3か国が集まり、”死の組”と言われたプールDは、多くのメジャーリーガーを揃え、スター軍団と称されたドミニカ共和国が1次ラウンドで姿を消す波乱の結末となった。

構成●THE DIGEST編集部

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