プロ野球

超大物バウアーがDeNAに加入した理由を告白。スキャンダルを起こした右腕は日本で“人間磨き”を決意「間違いを犯した」

THE DIGEST編集部

2023.03.18

今季DeNAでプレーすることが決まったバウアー。その理由をYouTubeで説明した。(C)Getty Images

 2020年にサイ・ヤング賞を受賞した大物右腕のトレバー・バウアーが、横浜DeNAベイスターズと1年契約で合意したという一報は、世界に大きな衝撃を与えた。そんな彼が18日に自身のYouTubeチャンネルを更新。あらためて契約に至った理由を明かした。

 多彩な変化球を武器に次々と三振を奪うバウアーは、通算83勝の実績を誇る。だが、2021年6月には、女性に対する暴行疑惑が浮上して直後に制限リスト入り。MLBから324試合の出場停止処分(昨年12月には処分が194試合に軽減)を科され、昨年は全休。契約中のロサンゼルス・ドジャースから解雇もされていた。

 現在32歳とまだ十分に身体は動く。そのなかでバウアーはなぜDeNA加入を決めたのか。様々な憶測が飛び交うなか、当人は自身のYouTubeチャンネルで1本の動画を公開した。まず日本に興味を持ったのは、2009年の大学オールスターシリーズでアメリカ代表となったときだと言う。

 バウアーは、「5万5000人のファンの前で完売した東京ドームでプレーすることは、私の心を揺さぶりました」と応援スティックの音や、歌で盛り上げてくれたファンに感動したと明かし、「日本でプロ野球をやるということが私のリストに加わった瞬間でした」と続けた。
 
 2019年に再び日本に訪れた際にDeNAのトレーニング施設を見学していた最強右腕は、「その国は野球一辺倒ではなかった。個人の欲求よりも地域の平和や団結を優先する和の概念など日本の豊かな文化について多くを学びました。それは名誉、尊敬、そして謙虚さの文化です」と日本の考えを学んだと口にする。

 そして「自分は間違いを犯したと認識しているし、それと共に生きていかなければならない。私のような立場の人間が決してしてはならない判断ミスや、愚かな選択をたくさんしてきました」と反省の色を示したうえで、こう誓った。

「今こそ新しい視点で考え、人間としての自分を磨くときだと思います。最高のピッチャーであると同時に最高の人間でありたい」

 新たな一歩を日本の地で踏み出すことを決めたバウアー。最高の投手でありながら最高の人間を目指す彼のパフォーマンスに注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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