3月8日の開幕から激闘が繰り広げられてきたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も、いよいよクライマックスが見えてきた。そんな6年ぶりの開催となった今大会において、圧倒的な強さで快進撃を続けているのが、3大会ぶりの世界制覇を目指す日本代表だ。
栗山英樹監督のもとに一致団結している侍ジャパンは、投打ともに開幕から絶好調。大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)やダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)、ラーズ・ヌートバー(セントルイス・カーディナルス)らスターたちが躍動し、ここまで47得点・11失点と抜群の安定感を披露。5戦全勝で優勝候補の一角に挙げられている。
文字通り敵なしの強さを誇る侍ジャパンの現状には、ライバル国のレジェンドも「他の国と比べても実力はかなりのものだ」と脱帽する。語ったのは、元韓国代表のスラッガーで、現在はKBOリーグ(韓国のプロ野球)の古豪・斗山ベアーズを指揮するイ・スンヨプである。
サムスン・ライオンズに所属した2003年に当時のアジア記録となるシーズン56本塁打を放った実績を持つイ・スンヨプは、04年から11年にかけて日本(ロッテ、巨人、オリックス)でプレー。まさに日韓の野球観を知り尽くしているレジェンドと言っていい。
韓国国内で「国民打者」の愛称で敬愛される往年のスラッガーは、韓国紙『My Daily』などの取材に応じ、今回のWBCの1次ラウンドで母国代表に13対4と圧勝した日本について、「とくに投手力は他国と比較しても最高で完璧なチーム」と断言。そのうえで、自らの実体験をもとに、侍ジャパンの強さの秘訣を分析した。
「彼らの練習量は今も変わっていない。日本はとにかく練習量と質が途方もないレベルにある。私が日本を去ってから12年も経っているから、日本野球が韓国野球の差がなぜここまで広がったのかを正確に説明することは難しいが、日本の練習の量やディテールに違いがあるのは確かだ」
一方でイ・スンヨプは、3大会連続での1次ラウンド敗退となり、国内で猛批判に晒された韓国代表の選手たちを「全てが彼らの責任なのかは疑問に思う」と擁護。次のように母国の球界が抱える課題を指摘した。
「私も野球界の先輩だ。今回の敗北はすべての野球人の敗北だと考えている。とにかく失敗が続いているから変化が必要なんだ。日本は私がいた時から練習や試合で凄いと感じさせられてきた。そして、今回のWBCを見るともっと良くなっていると感じたよ。韓国野球界の端くれとして、格差が広がることをどうしても考えてしまいがちだが、とにかく改善すべきものは改善し、受け入れるべきものは受け入れなければならない」
日本の強さを認めつつ、韓国球界に強いメッセージを発信したイ・スンヨプ。「野球界は、失ったファンの心を掴むために本当に多くの努力をしなければならない」と投げかけたレジェンドの言葉は、3年後にふたたびやってくるWBCに向け、どう活かされるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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文字通り敵なしの強さを誇る侍ジャパンの現状には、ライバル国のレジェンドも「他の国と比べても実力はかなりのものだ」と脱帽する。語ったのは、元韓国代表のスラッガーで、現在はKBOリーグ(韓国のプロ野球)の古豪・斗山ベアーズを指揮するイ・スンヨプである。
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韓国国内で「国民打者」の愛称で敬愛される往年のスラッガーは、韓国紙『My Daily』などの取材に応じ、今回のWBCの1次ラウンドで母国代表に13対4と圧勝した日本について、「とくに投手力は他国と比較しても最高で完璧なチーム」と断言。そのうえで、自らの実体験をもとに、侍ジャパンの強さの秘訣を分析した。
「彼らの練習量は今も変わっていない。日本はとにかく練習量と質が途方もないレベルにある。私が日本を去ってから12年も経っているから、日本野球が韓国野球の差がなぜここまで広がったのかを正確に説明することは難しいが、日本の練習の量やディテールに違いがあるのは確かだ」
一方でイ・スンヨプは、3大会連続での1次ラウンド敗退となり、国内で猛批判に晒された韓国代表の選手たちを「全てが彼らの責任なのかは疑問に思う」と擁護。次のように母国の球界が抱える課題を指摘した。
「私も野球界の先輩だ。今回の敗北はすべての野球人の敗北だと考えている。とにかく失敗が続いているから変化が必要なんだ。日本は私がいた時から練習や試合で凄いと感じさせられてきた。そして、今回のWBCを見るともっと良くなっていると感じたよ。韓国野球界の端くれとして、格差が広がることをどうしても考えてしまいがちだが、とにかく改善すべきものは改善し、受け入れるべきものは受け入れなければならない」
日本の強さを認めつつ、韓国球界に強いメッセージを発信したイ・スンヨプ。「野球界は、失ったファンの心を掴むために本当に多くの努力をしなければならない」と投げかけたレジェンドの言葉は、3年後にふたたびやってくるWBCに向け、どう活かされるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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