プロ野球

「このままだったら本当に通用しない」ドラ1蛭間拓哉が開幕一軍落ちの危機感。松井監督から“打撃フォーム”を伝授!【西武】

岩国誠

2023.03.19

松井監督からマンツーマン指導を受けた蛭間。開幕一軍へ向け、浮上のきっかけとなるか?写真:岩国誠

 西武は3月18日、予定されていたロッテとのオープン戦が雨天中止となり、ZOZOマリンフィールドの室内練習場で、約2時間の調整を行なった。

「(現役時代)雨は『ラッキー』だと思っていました。野球選手は雨、好きです。後からしんどくなるのはわかっていても、いいリフレッシュになるので。ドームが多くなって、なかなか中止にはなりませんけどね」

 そう言って、報道陣の笑いを誘った松井稼頭央監督だが、今はチームを預かる立場。開幕までの貴重なオープン戦が中止となったことをどう受け止めているのか。

「自然には勝てないんでね。まあいい休養にもなるだろうし、(開幕まで)残りも少ないなかで、こういった時間も大事でしょうし。自分がやりたいことをやれる時間でもあるので、そこに時間を費やせるという意味では有意義に使えると思います。今の自分は何が必要なのか。そういう時間も大事にしてくれというのは、(平石)ヘッドからも伝えているのでね」

 プロ野球選手としての基本的な心構え。そうした松井監督の考えを早速実践したのが、ドラフト1位・蛭間拓哉だ。この機会を逃さず、以前から松井監督に聞きたかったことを尋ねた。
 
「バットを握った時、上にくる手はどう握っていましたかと尋ねました。僕は左投げ左打ちなので、その特徴を生かしてこう握ったらいんじゃないかなど、言っていただきました」(蛭間)

「本人もいろいろ考えて話してきたことがあって、それに対して自分の思っていることを伝えたりして。本人も何かを感じて『こうしようかな』と思っていることがあるのでね」(松井監督)
 
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監督とのマンツーマンレッスンで好感触を得た蛭間