日本中を熱狂の渦に巻いたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、侍ジャパン悲願の世界一奪還で幕を閉じた。現地火曜日の決勝戦で宿敵・アメリカと対戦し、3対2で快勝。投打両面において総合力の高さを見せつけた。
韓国メディア『スポーツ朝鮮』は日本の戴冠劇を、韓国野球界は「羨望の眼差しで見守るしかなかった」と報じた。そして3大会連続の1次ラウンド敗退に終わった現実を受け止め、「KBO(韓国野球委員会)は改革を断行するだろう。もはや精神力だけで国際大会を勝ち抜けるほど甘くはなく、とりわけ日本との大きな差を痛感しなければならない」と論じる。
そんななか、韓国側では「反省してふたたび跳躍するために、日本との代表定期戦を多角的に推進したい」と考える向きがあるようで、「ワンランク上のレベル差を受け入れ、交流戦を通じて日本野球から学びを得るためだ」と理由を挙げている。
さらに『スポーツ朝鮮』は「シーズン前後はもちろん、シーズン中の交流戦も検討中だ。シーズン中の代表チーム招集が難しいことを考慮し、日韓プロ野球界によるオールスター戦も模索しているようだ。今はまだ提案程度の段階で、今後日本側に意見を求めていくという」と伝えた。
一方で、ハードルは低くないとも見ている。「はたして日本側が乗ってくれるだろうか。WBCを通じて明らかになったのは日韓両国間のレベル差で、これが最大の障害だ」と分析。「結果が予想できる試合など興行的には赤信号だ。かといって、日本がベストメンバーを組んでくれなければ、それ自体でファンの興味は半減してしまう」と懸念する。
そのほかにも日韓野球における構造の違いや、収益の分配、国内球団からの選手派遣に対する反発など、直面する問題は山積みだと指摘。それでも「シーズン中のベストコンディションでベストメンバーが対戦し、そこに両国選手たちのプライドが加われば、激しい名勝負が繰り広げられるかもしれない」と期待を寄せる。
提案としてはユニークかもしれないが、現実的に考えて“常設化”の実現はかなり難しいだろう。2026年に行なわれる次回WBCまでにも、今年9月にアジア大会(中国・杭州)があり、11月に東京ドームで「第2回アジアプロ野球チャンピオンシップ(APBC)」が開催される予定で、2024年にはプレミア12も控えている。ましてや侍ジャパン人気は完全に火が付いた感があり、日本代表チームは今後さらに多忙を極めるはずだからだ。
構成●THE DIGEST編集部
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さらに『スポーツ朝鮮』は「シーズン前後はもちろん、シーズン中の交流戦も検討中だ。シーズン中の代表チーム招集が難しいことを考慮し、日韓プロ野球界によるオールスター戦も模索しているようだ。今はまだ提案程度の段階で、今後日本側に意見を求めていくという」と伝えた。
一方で、ハードルは低くないとも見ている。「はたして日本側が乗ってくれるだろうか。WBCを通じて明らかになったのは日韓両国間のレベル差で、これが最大の障害だ」と分析。「結果が予想できる試合など興行的には赤信号だ。かといって、日本がベストメンバーを組んでくれなければ、それ自体でファンの興味は半減してしまう」と懸念する。
そのほかにも日韓野球における構造の違いや、収益の分配、国内球団からの選手派遣に対する反発など、直面する問題は山積みだと指摘。それでも「シーズン中のベストコンディションでベストメンバーが対戦し、そこに両国選手たちのプライドが加われば、激しい名勝負が繰り広げられるかもしれない」と期待を寄せる。
提案としてはユニークかもしれないが、現実的に考えて“常設化”の実現はかなり難しいだろう。2026年に行なわれる次回WBCまでにも、今年9月にアジア大会(中国・杭州)があり、11月に東京ドームで「第2回アジアプロ野球チャンピオンシップ(APBC)」が開催される予定で、2024年にはプレミア12も控えている。ましてや侍ジャパン人気は完全に火が付いた感があり、日本代表チームは今後さらに多忙を極めるはずだからだ。
構成●THE DIGEST編集部
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