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侍ジャパン

「日本が貫く“信念の野球”にシビれた」メキシコ戦の劇的サヨナラに韓国人記者が感銘!「顕微鏡野球の彼らが…」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.22

村上と栗山監督の間には、言葉だけでは言い表せない厚い信頼関係が存在した。(C)Getty Images

村上と栗山監督の間には、言葉だけでは言い表せない厚い信頼関係が存在した。(C)Getty Images

 世界中の野球ファンを熱狂させた、メキシコ戦の逆転サヨナラ劇。韓国メディア『Edaily』のアン・ヒス記者もそのひとりで、「どの国でも“信念の野球”は魅力的だ」と題したコラム記事で、侍ジャパンの勝利を称えた。

 現地月曜日に行なわれたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝で、日本代表はメキシコと対戦。4対5で迎えた9回裏、無死一、二塁のチャンスで打席に立った村上宗隆が起死回生の逆転タイムリーを放ち、見事なサヨナラ勝ちで決勝への切符を掴んだ。

 ヒス記者は「不振を極める村上に対しては、日本国内でも不満の声が上がっていた。それでも栗山(英樹)監督は信念を曲げずに起用し続ける。9回裏のあの局面でも、村上の復活を信じた。犠牲バントをさせる気など毛頭なかったのだ」とエピソードを紹介し、「期待に応えた村上は試合後に感謝の気持ちを栗山監督に伝えた」と続けている。

 韓国ではこの日、2008年北京五輪で同じく大スランプに陥っていた英雄イ・スンヨプと村上の姿を重ねるメディアが多かった。北京五輪・準決勝の日本戦、それまで打率が1割台だったイ・スンヨプが2対2で迎えた8回、逆転2ランをスタンドに打ち込んだ場面だ。
 
 ヒス記者は「試合後、スンヨプは涙を流してキム・ギョンムン監督と抱き合った」と回顧しつつ、「もちろん、韓国の国民的打者と5シーズンしかプレーしていない日本の若き大砲を比較するつもりなどない。ただ、監督にとっては“絶対に外せない選手”はいるのだ」と力説する。

 そのうえで「まさにメキシコ戦で村上が決めた一撃は、“信念の野球”が輝いた瞬間だった。だからこそ魅力的で価値がある。顕微鏡野球と呼ばれるほど緻密な分析に長ける日本野球が、理性よりも感性に基づいて選択した結果だったからこそ、観ていてなおさらシビれた」と想いを綴った。

 数多のドラマを生んできたWBCも残すはファイナルの1試合のみ。日本時間水曜日、3度目の優勝を狙う日本と、2連覇を目論むアメリカが雌雄を決する。試合開始は午前8時の予定だ。

構成●THE DIGEST編集部

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