3月8日に開幕したワールド・ベースボール・クラシック(WBC)はいよいよ、現地火曜日にマイアミのローンデポ・パークでフィナーレを迎える。決勝で対峙するのは我らが侍ジャパンと宿敵・アメリカ。大会前から下馬評の高かった両横綱がついに雌雄を決する。
代表チームが1次ラウンドで敗退した韓国ながら、日本の快進撃はやはり気になるようで、連日のごとく国内メディアがその戦いぶりを報じている。そんななか、韓国メディア『スポーツ朝鮮』は日本代表が劇的なサヨナラ勝ちでメキシコを下したゲームを大々的にレポートしつつ、決勝での日米対決実現に皮肉を込めた。「決勝は日本vsアメリカに……シナリオ通りの顔合わせでさぞ満足だろう」と題して、1次ラウンド終了後に大会事務局が“日程変更”に及んだ事実をあらためて糾弾したのである。
当初の予定では、日本が準決勝まで勝ち進んだ場合、1次ラウンドの順位に関係なくアメリカと対戦する組み合わせだった。実際にWBCの公式サイトに掲載されたトーナメント表には、「1次ラウンドの順位に関係なく準決勝に進出すれば20日(日本時間21日)に対戦する」と注釈が添えられていた。
ところが、アメリカが1次ラウンドのプールCを2位通過する結果に終わると、WBC側は準々決勝の日程を変更。結果的にトーナメント表においてアメリカは日本とは逆の山に入り、日米両国は決勝まで顔を合わせない配置となった。当初より準々決勝が1日前倒しになったメキシコ代表の監督が怒りを露にするなど、アメリカ中心と取られかねない一方的な決定に批判が集中したのだ。
『スポーツ朝鮮』は「事務局がもっとも望んでいたシナリオが現実のものとなった。日本とアメリカが決勝で戦うスーパービッグイベントが完成したのである」と記し、「両国は過去に準決勝で2度戦っているが、決勝は初めて。WBC最多3度目の優勝を期す『アジア最強国』と2大会連続優勝を狙う『野球宗主国』のプライドを懸けた決戦だ」と紹介する。
そのうえで、「興行を優先して日程を組み替えた事務局の目論見は当たった。アメリカは準々決勝でベネズエラに、日本は準決勝でメキシコに土壇場まで追い詰められたが、どちらも結果的に勝ち進んできた。最終的にはすべて思惑通りだったというわけだ」と論じている。
泣いても笑っても残るはファイナルの1試合のみ。侍ジャパンの投打両面におけるハイパフォーマンスに期待がかかる。試合開始は、日本時間水曜日の午前8時だ。
構成●THE DIGEST編集部
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代表チームが1次ラウンドで敗退した韓国ながら、日本の快進撃はやはり気になるようで、連日のごとく国内メディアがその戦いぶりを報じている。そんななか、韓国メディア『スポーツ朝鮮』は日本代表が劇的なサヨナラ勝ちでメキシコを下したゲームを大々的にレポートしつつ、決勝での日米対決実現に皮肉を込めた。「決勝は日本vsアメリカに……シナリオ通りの顔合わせでさぞ満足だろう」と題して、1次ラウンド終了後に大会事務局が“日程変更”に及んだ事実をあらためて糾弾したのである。
当初の予定では、日本が準決勝まで勝ち進んだ場合、1次ラウンドの順位に関係なくアメリカと対戦する組み合わせだった。実際にWBCの公式サイトに掲載されたトーナメント表には、「1次ラウンドの順位に関係なく準決勝に進出すれば20日(日本時間21日)に対戦する」と注釈が添えられていた。
ところが、アメリカが1次ラウンドのプールCを2位通過する結果に終わると、WBC側は準々決勝の日程を変更。結果的にトーナメント表においてアメリカは日本とは逆の山に入り、日米両国は決勝まで顔を合わせない配置となった。当初より準々決勝が1日前倒しになったメキシコ代表の監督が怒りを露にするなど、アメリカ中心と取られかねない一方的な決定に批判が集中したのだ。
『スポーツ朝鮮』は「事務局がもっとも望んでいたシナリオが現実のものとなった。日本とアメリカが決勝で戦うスーパービッグイベントが完成したのである」と記し、「両国は過去に準決勝で2度戦っているが、決勝は初めて。WBC最多3度目の優勝を期す『アジア最強国』と2大会連続優勝を狙う『野球宗主国』のプライドを懸けた決戦だ」と紹介する。
そのうえで、「興行を優先して日程を組み替えた事務局の目論見は当たった。アメリカは準々決勝でベネズエラに、日本は準決勝でメキシコに土壇場まで追い詰められたが、どちらも結果的に勝ち進んできた。最終的にはすべて思惑通りだったというわけだ」と論じている。
泣いても笑っても残るはファイナルの1試合のみ。侍ジャパンの投打両面におけるハイパフォーマンスに期待がかかる。試合開始は、日本時間水曜日の午前8時だ。
構成●THE DIGEST編集部
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