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侍ジャパン

「本当に苦しかったよね」――栗山監督がダルビッシュ有に謝罪。金メダル獲得の“功労者”の献身的な行動とは?【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.24

チーム最年長者として様々な面で侍ジャパンを支えたダルビッシュ。(C)Getty Images

チーム最年長者として様々な面で侍ジャパンを支えたダルビッシュ。(C)Getty Images

「本当に申し訳ない。自分の調整もできなくて。本当に苦しかったよね」

 侍ジャパンの栗山英樹監督は、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を制した直後、ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)に上記のように謝罪したと、3月23日に放送された「報道ステーション」で明かした。

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 メジャー組で唯一、2月の宮崎合宿から参戦したダルビッシュ。日本代表メンバーの最年長者としてチームの“まとめ役”として、さらにはプレイングマネジャーの様な形で、後輩・投手陣にアドバイスを送るなど、影で侍たちを支えた。

 そんな右腕は、1次ラウンドの韓国戦では3回を投げ、被安打3、被本塁打1、与死球1、3失点と本調子とは言い難いパフォーマンスとなった。それでも仲間の援護に助けられ、勝利。そして準々決勝のイタリア戦、さらに決勝の米国戦では、慣れない救援投手を任されやや苦戦を強いられた。
 
 だが栗山監督は、そんな36歳の献身的な行動を称える。「実は、ダルビッシュは今大会、調子が良くなかったです。あまりにも皆の練習に付き合って、皆のためにやって」と明かした。そして「決勝戦の前も若いピッチャーに、アメリカのバッター情報を教えてくれていました。自分が投げるのにもかかわらず、そこまでチームに貢献してくれた」と自分を犠牲にしてまで仲間のために行動していたと話す。

 さらに指揮官は、「最後、ダルに『本当に申し訳ない。自分の調整もできなくて。本当に苦しかったよね。勘弁してくれ。ただ、本当に日本の野球のためになった』と謝りました」と申し訳なさそうに口にした。

 世界の頂点に立つために全員で戦い抜いた日本代表。漏れ伝わってくるエピソードからもチームを支えた“功労者”としての、ダルビッシュの計り知れない貢献度が見えてくる。

構成●THE DIGEST編集部

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