堂々のメジャーデビューに向けて着実に調整は進んでいる。
現地3月25日にアリゾナ州メサで行なわれたミルウォーキー・ブリュワーズ戦に、オークランド・アスレティックスの藤浪晋太郎が先発登板。オープン戦ラストの実戦マウンドとなったなかで、6回(90球)をなげて5四球と制球を乱したが、無安打、3奪三振、2失点でまとめた。
無失点のまま迎えた4回に乱れた。先頭のジェシー・ウィンカー、マイク・ブロソーに連続四球を与えた藤浪は、4番のエイブラハム・トロに対する5球目もすっぽ抜けてワイルドピッチを献上。無死二、三塁でフルカウントからの6球目もワンバウンドの暴投(結果四球)になり、2球連続のワイルドピッチで1点目を失う。
なおも、無死一、三塁で5番のブライアン・アンダーソンはショートへの併殺としたものの、この間に三塁走者の生還を許して2失点目を喫した。
自らの制球難をキッカケに失点を許した藤浪だったが、その後は立ち直って5回以降は2イニング連続3者凡退。危なげない内容でマウンドを降りた。
この日にメジャー初登板が開幕2試合目となる4月1日(現地)の本拠地でのロサンゼルス・エンジェルス戦に正式決定した。つまり大谷翔平との同世代対決がデビューの舞台で実現するのである。
今春のオープン戦は5試合(18回2/3)で3勝0敗、防御率3.86とアピールに成功したと言っていい。先のブリュワーズ戦のように制球を乱す場面はあるが、以前から「一流のスターター」と藤浪を高く評価するマーク・コッツェイ監督も28歳の右腕が見せる力強いボールに惚れ込んだのだろう。
アスレティックスは、開幕投手候補だったポール・ブラックバーンが故障離脱中で、さらにローテーションの軸になり得るジェームズ・カプリリアンも状態が芳しくなく、ルーキーに頼らざるを得ない状況ではある。そうしたなかで早々に出番が与えられる運びとなった藤浪には、地元メディアも期待を寄せる。同球団の専門サイト『Athletics Nation』は、こう記している。
「あのオオタニと互角に渡り合うには、大きなアドバンテージを持つ投手が必要であり、良い日のフジナミは、彼(大谷)に匹敵するような相手を一掃する力を持っていると言える」
「フジナミはMLBの"ルーキー"かもしれないが、28歳であり、日本で数シーズンの経験を積んでいる。だから、開幕戦の登板で過度に動揺することはなかったはずだ。私には、なぜアスレティックスが若いミュラーに開幕マウンドを託すのが有効だと考えたのかが不明である」
はたして、藤浪は開幕2戦目での登板をいかにまとめるのか。大谷との"大一番"の行方を含めて興味深く見守りたい。
構成●THE DIGEST編集部
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無失点のまま迎えた4回に乱れた。先頭のジェシー・ウィンカー、マイク・ブロソーに連続四球を与えた藤浪は、4番のエイブラハム・トロに対する5球目もすっぽ抜けてワイルドピッチを献上。無死二、三塁でフルカウントからの6球目もワンバウンドの暴投(結果四球)になり、2球連続のワイルドピッチで1点目を失う。
なおも、無死一、三塁で5番のブライアン・アンダーソンはショートへの併殺としたものの、この間に三塁走者の生還を許して2失点目を喫した。
自らの制球難をキッカケに失点を許した藤浪だったが、その後は立ち直って5回以降は2イニング連続3者凡退。危なげない内容でマウンドを降りた。
この日にメジャー初登板が開幕2試合目となる4月1日(現地)の本拠地でのロサンゼルス・エンジェルス戦に正式決定した。つまり大谷翔平との同世代対決がデビューの舞台で実現するのである。
今春のオープン戦は5試合(18回2/3)で3勝0敗、防御率3.86とアピールに成功したと言っていい。先のブリュワーズ戦のように制球を乱す場面はあるが、以前から「一流のスターター」と藤浪を高く評価するマーク・コッツェイ監督も28歳の右腕が見せる力強いボールに惚れ込んだのだろう。
アスレティックスは、開幕投手候補だったポール・ブラックバーンが故障離脱中で、さらにローテーションの軸になり得るジェームズ・カプリリアンも状態が芳しくなく、ルーキーに頼らざるを得ない状況ではある。そうしたなかで早々に出番が与えられる運びとなった藤浪には、地元メディアも期待を寄せる。同球団の専門サイト『Athletics Nation』は、こう記している。
「あのオオタニと互角に渡り合うには、大きなアドバンテージを持つ投手が必要であり、良い日のフジナミは、彼(大谷)に匹敵するような相手を一掃する力を持っていると言える」
「フジナミはMLBの"ルーキー"かもしれないが、28歳であり、日本で数シーズンの経験を積んでいる。だから、開幕戦の登板で過度に動揺することはなかったはずだ。私には、なぜアスレティックスが若いミュラーに開幕マウンドを託すのが有効だと考えたのかが不明である」
はたして、藤浪は開幕2戦目での登板をいかにまとめるのか。大谷との"大一番"の行方を含めて興味深く見守りたい。
構成●THE DIGEST編集部
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