「あのレジェンドと現役最強スターはどちらが優れているのか」――。これはスポーツ界で絶えず論じられるトピックだ。そして、この話題に付きまとわれているのが、現球界で唯一の投打二刀流を貫いている大谷翔平（ロサンゼルス・エンジェルス）だ。

　レジェンドと比較されるのには、それ相応のワケがある。昨季に史上初の「投打でのダブル規定到達」の偉業をやってのけた大谷は、現地３月30日に開幕した2023年シーズンもいきなり歴史的な活躍を見せた。

　オークランド・アスレティックス戦で先発登板を果たした背番号17は、投げては６回（93球）を、被安打２、与四球３、10奪三振、無失点でピシャリ。打っては１つの申告敬遠を含めた３打数１安打をマーク。エンジェルスの球団史上４人目となる開幕先発での２桁奪三振を記録した。

　過去２シーズンに渡って投打で異次元の活躍を披露し続けてきた。そのたびに球界で巻き起こるのが、「野球の神様」として今なお尊敬を集め続けているベーブ・ルースとの比較論なのである。

　互いに現役生活中に二刀流をこなし、目に見える結果とともに千両役者ぶりを示してきた。ゆえに活躍した時代は違えど、人々は優劣論争を盛んにかわしてきた。そんなホットなテーマに新たに持論を投下したのが、ボストン・レッドソックスのトム・ワーナー会長だ。
  　米スポーツ投資会社『Fenway Sports Group』の幹部として、イングランド・プレミアリーグの名門リバプールの会長も兼任するワーナー氏。そんな商才に優れた男は、地元ラジオ局『WEEI』のポッドキャスト番組「The Greg Hill Show」で「オオタニは私の人生で最も偉大な野球選手だ。ルースよりも良い。いかなる報酬を受けようが、それに値する。なぜなら、彼は間違いなく投手として、打者として、あまりにダイナミックな存在だからだ」と強調した。

　さらに先のワールド・ベースボール・クラシックにおいて日本国内の視聴率が急増した事実をふまえ、「あの男はアメリカにおけるスーパーボウル以上の数字をもたらしたんだ」と指摘したワーナー氏は、次のように断言する。

「市場に出れば、どんな選手よりも報酬を手にすることは間違いない。しかし、オオタニにはかならず大金こそが相応しい。なぜなら、世界的なスターだからだ」

　おそらく今後も大谷とルースの比較論争は続いていく。そのなかで日本球界の至宝がいかなる驚きを世界に提供するのか。やはり彼は底知れない魅力にあふれている。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「付き合っちゃえ」WWE女子レスラーが大谷翔平との“豪華２ショット”を公開！日米ファンは大盛り上がり「腕を傷つけないでよ！」

【関連記事】「思っていた以上に凄い」ヌートバーが米メディアで明かした“コンビニ騒動”。驚きだった日本での経験「イッペイに『助けて』と」

【関連記事】「絶望的におかしな状況に陥った」ヌートバーが困惑した日本での「トイレ騒動」に米メディアも“笑撃”