メモリアルな一発に端を発した騒動は、いまだ余波が広がっている。
話題となったのは、現地4月3日に行なわれたピッツバーグ・パイレーツ戦で飛び出した吉田正尚(ボストン・レッドソックス)の一発だ。本拠地フェンウェイ・パークでの一戦で1死二塁の好機で第1打席に立った29歳のサムライは、相手右腕ヨハン・オビエドが投じた外角高めへの4シームを強振。高々と舞い上がった打球はあっという間にレフトスタンドに飛び込んだのである。
フェンウェイ・パークの名物でもある「グリーンモンスター」(高さ11.33メートルのレフトフェンス)を越える特大アーチは吉田にとってメジャー第1号。嬉しい一発となった。
試合後、球団はレフトスタンドに着弾した記念球の行方をリサーチし、最終的な所有者となった少女と家族を発見。すぐさまボールの譲渡を交渉するも、あえなく拒否されてしまったという。チーム関係者によれば、レッドソックスは、吉田のサイン入りのボールとバット、さらにバッティング用の手袋、本人との面会など色々とオファーをしたものの、応じてもらえなかったようだ。
ホームランボールに関しては「球団(あるいは本人)に返却しなければならない」などの明確なルールはない。ゆえに所有者となった家族の判断は決して間違いではない。しかし、吉田が「戻ってきたら嬉しい」と漏らしていた経緯もあり、メディアやファンの間では「本人に返すべき」という声が噴出。ついには、「呪いになるのではないか」という意見までも上がった。
レッドソックスのファンポッドキャスト番組「Over The Monster」は、吉田のホームランボール騒動が起きた直後からチームが連敗。さらにスモールサンプルではあるものの、アメリカン・リーグ東地区で首位と3.5ゲーム差の最下位に低迷している戦況を受け、「“あの騒動”から数日が経ち、厳しい現実を突きつけられている」と断言。そして、「チームはヨシダのボールを何としても取り戻す必要がある」と訴えた。
「我々は呪いや超常現象を信じる者ではない。だが、すべてがあまりにも理にかなっている。バッティング、ピッチング、守備、雰囲気……。ヨシダの初ホームランのボールが奪われた瞬間から、すべてが良くない方向に向いている。こんなことは言いたくないが、レッドソックスはまた呪われてしまったのかもしれない」
さらに「家族は何も悪いことはしていない。家宝にしようが、転売しようが、どうしてもいいんだ」と訴えた同番組は、「だが、そこまでこだわる必要があるのか? レッドソックスはあらゆるものを譲り渡そうとしたんだ」と指摘。そして、「これがアメリカなのかもしれない」「トム・ヘンリーオーナーしか呪いは解けない。フランチャイズの運命は彼らに懸かっているかもしれない」とジョークを交えて、大々的に報じた。
いささか過度な反応にも思えなくはない。だが、レッドソックスには、1918年にベーブ・ルースをトレードで放出してから86年間も世界一になれなかった「バンビーノの呪い」に代表されるようにジンクスが存在する。それもあってチームを愛する人々は、こうした懸念を抱くのだろう。いずれにしても、吉田には“呪い”を吹き飛ばすような活躍を期待したいところだが……。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】「ヨシダに返してあげてくれ!」吉田正尚の“初本塁打記念球騒動”に米メディアは訴え。保有者の返還拒否で波紋広がる
【関連記事】大谷翔平が示した“一流の気遣い”に米メディアが反応!死球を与えた直後の謝罪に「故意でないことを示した」
【関連記事】「付き合っちゃえ」WWE女子レスラーが大谷翔平との“豪華2ショット”を公開!日米ファンは大盛り上がり「腕を傷つけないでよ!」
話題となったのは、現地4月3日に行なわれたピッツバーグ・パイレーツ戦で飛び出した吉田正尚(ボストン・レッドソックス)の一発だ。本拠地フェンウェイ・パークでの一戦で1死二塁の好機で第1打席に立った29歳のサムライは、相手右腕ヨハン・オビエドが投じた外角高めへの4シームを強振。高々と舞い上がった打球はあっという間にレフトスタンドに飛び込んだのである。
フェンウェイ・パークの名物でもある「グリーンモンスター」(高さ11.33メートルのレフトフェンス)を越える特大アーチは吉田にとってメジャー第1号。嬉しい一発となった。
試合後、球団はレフトスタンドに着弾した記念球の行方をリサーチし、最終的な所有者となった少女と家族を発見。すぐさまボールの譲渡を交渉するも、あえなく拒否されてしまったという。チーム関係者によれば、レッドソックスは、吉田のサイン入りのボールとバット、さらにバッティング用の手袋、本人との面会など色々とオファーをしたものの、応じてもらえなかったようだ。
ホームランボールに関しては「球団(あるいは本人)に返却しなければならない」などの明確なルールはない。ゆえに所有者となった家族の判断は決して間違いではない。しかし、吉田が「戻ってきたら嬉しい」と漏らしていた経緯もあり、メディアやファンの間では「本人に返すべき」という声が噴出。ついには、「呪いになるのではないか」という意見までも上がった。
レッドソックスのファンポッドキャスト番組「Over The Monster」は、吉田のホームランボール騒動が起きた直後からチームが連敗。さらにスモールサンプルではあるものの、アメリカン・リーグ東地区で首位と3.5ゲーム差の最下位に低迷している戦況を受け、「“あの騒動”から数日が経ち、厳しい現実を突きつけられている」と断言。そして、「チームはヨシダのボールを何としても取り戻す必要がある」と訴えた。
「我々は呪いや超常現象を信じる者ではない。だが、すべてがあまりにも理にかなっている。バッティング、ピッチング、守備、雰囲気……。ヨシダの初ホームランのボールが奪われた瞬間から、すべてが良くない方向に向いている。こんなことは言いたくないが、レッドソックスはまた呪われてしまったのかもしれない」
さらに「家族は何も悪いことはしていない。家宝にしようが、転売しようが、どうしてもいいんだ」と訴えた同番組は、「だが、そこまでこだわる必要があるのか? レッドソックスはあらゆるものを譲り渡そうとしたんだ」と指摘。そして、「これがアメリカなのかもしれない」「トム・ヘンリーオーナーしか呪いは解けない。フランチャイズの運命は彼らに懸かっているかもしれない」とジョークを交えて、大々的に報じた。
いささか過度な反応にも思えなくはない。だが、レッドソックスには、1918年にベーブ・ルースをトレードで放出してから86年間も世界一になれなかった「バンビーノの呪い」に代表されるようにジンクスが存在する。それもあってチームを愛する人々は、こうした懸念を抱くのだろう。いずれにしても、吉田には“呪い”を吹き飛ばすような活躍を期待したいところだが……。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】「ヨシダに返してあげてくれ!」吉田正尚の“初本塁打記念球騒動”に米メディアは訴え。保有者の返還拒否で波紋広がる
【関連記事】大谷翔平が示した“一流の気遣い”に米メディアが反応!死球を与えた直後の謝罪に「故意でないことを示した」
【関連記事】「付き合っちゃえ」WWE女子レスラーが大谷翔平との“豪華2ショット”を公開!日米ファンは大盛り上がり「腕を傷つけないでよ!」