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プロ野球

二刀流で“韓国の大谷翔平”を夢見る高卒ルーキーが無念の2軍落ち!防御率108.00で監督が打者専念を勧めるも本人は…

THE DIGEST編集部

2023.04.10

キウム・ヒーローズの本拠地。このスタジアムで新たな“二刀流伝説”が生まれるのか。(C)Getty Images

キウム・ヒーローズの本拠地。このスタジアムで新たな“二刀流伝説”が生まれるのか。(C)Getty Images

 韓国でも本気で二刀流を目ざしているプロ選手がいるようだ。ニュースメディア『OSEN』は「“韓国のオオタニ”を夢見る投打兼業の有望株が2軍落ち。それでも投手としてのチャレンジを諦めていない」と題した記事を掲載した。

 その選手とは、韓国KBOリーグのキウム・ヒーローズに所属するキム・ガンヒだ。高卒ルーキーの18歳で、2023年のKBOドラフト1巡目(全6番目)でキウムの指名を受けた逸材である。

 高校時代は捕手と投手の二刀流で名を揚げ、プロ入団後も継続を希望。『OSEN』は「キャンプから他の選手より2倍近い訓練量をこなしていたキム・ガンヒだが、オープン戦では9試合に出場して打率.125(16打数2安打)、3打点、OPS.250で、投手としては1試合に登板して1アウトしか取れず、防御率108.00を記録した」と伝えている。

 オープン戦で結果を残せなかったものの、やはり期待値は高く、開幕1軍を果たした。しかしながら2試合に出場して2打数無安打・1四球に終わり、結局は4月6日に登録を抹消されて2軍行きを命じられている。投手としての登板機会はまだ掴んでいない。

 チームを率いるホン・ウォンギ監督は、「2軍に行く前にキム・ガンヒと話したが、まだ投手として頑張りたいと言っていた。だから『思い切りやってみろ』と伝えたよ。2軍のスタッフにも投打兼業の練習メニューを組むように指示してある」と親心をみせた。

 さらに、「彼がトレーニングをする姿を見れば、誰もがその頑張りを認めるしかない。身体能力が高いし、投球センスも良いんだ。本人もそこに手応えを感じているからこそ欲が出ているんだろう」と説明。そのうえで「練習試合を通じて、想像以上にプロの壁が高いと実感したはずだ。本人も『本当に良い経験をした』と話していたよ」と付け加えた。
 
 だが一方で、指揮官の見解はシビアだ。「もちろん、本人が投手として出たいからといって出られるわけではない」と指摘しつつ、本音は打者に専念してほしいと考えているようだ。「やはり早くKBOリーグに定着するためには、打撃に集中し、強打者が多い一塁手としてプレーするのが最良だと思う。個人的には打者に重点を置いてほしい」と想いを明かした。

 とはいえまだ18歳であり、プロ生活はスタートしたばかり。ドラフト1位のポテンシャルに疑いはない。“韓国の大谷翔平”への道は険しいが、ホン・ウォンギ監督も当面は夢のあるチャレンジを後押しする構えだ。

構成●THE DIGEST編集部

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