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大谷翔平が敵戦士へ見せた“気遣い”に反響。振る舞われたレ軍内野手は過去に感謝も「間違いなく前代未聞だ」

THE DIGEST編集部

2023.04.15

走塁の何気ない所作を見せた大谷。そのパフォーマンスに注目が集まった。(C)Getty Images

 相手選手を気遣う何気ない振る舞いが話題となった。キッカケとなったのは、現地4月14日に行なわれたボストン・レッドソックス戦で、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が見せた行動だ。

 5回表の攻撃時だった。ジョシュ・ウィンコウスキーからのレフト前ヒットで出塁した大谷は、続くアンソニー・レンドーンの打席で、フルカウントからスタートを切り、二塁に滑り込むが、四球のため盗塁は記録されなかった。

 ここで大谷は二塁のベースカバーに入った相手二塁手クリスチャン・アローヨの足に飛んでしまった土を払い落とす。このさり気ない気遣いに27歳のアメリカ人内野手も「いいよ」と言わんばかりの笑顔で"返答"した。

 グラウンド上に落ちている些細なゴミでさえも拾うほど、周囲に気を使える大谷にとっては相手選手に対する"当たり前の行動"だったのかもしれない。がしかし、アローヨの足についていたのはほんのわずかな土だったために、ツイッター上では「大谷はどんだけ優しいの?」「俺だったら気にしないのに」とファンのコメントが噴出。さらにABEMAの中継で解説していた五十嵐亮太氏も「今見ました? 冗談交じりでやってますけど、良いですよね」と反応していた。
 
 大谷に"スターの所作"を見せつけられたアローヨ。実は以前にも大谷のそうした仕草に刺激を受け、畏敬の念を示していた選手であった。

 エンジェルスの背番号17がア・リーグMVPを獲得した21年シーズンの出来事だ。アローヨは「リアル二刀流」でマウンドに立っていた大谷に、自身の折れたバットをわざわざ拾ってもらっていたのである。

 この時に地元紙『Boston Globe』の取材に応じていた27歳は、「彼の一挙手一投足を見るのは本当に特別なことだと思う。本当にすごい選手だからね。誰も見たことがないんだよ。彼のしていることは信じられないくらいすごい。間違いなく前代未聞だ」と賛辞の言葉を並べていた。

 プレーが止まっている最中も娯楽を生み出してしまう大谷。文字通り一挙手一投足に熱視線を注がれている事実こそ、彼の「偉才」たる所以なのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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