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MLB

「普通は誰も出来ない」“唯一無二の大投手”マダックスが大谷翔平の二刀流に脱帽。ライアン&ボンズ級の能力を大絶賛

THE DIGEST編集部

2023.04.14

現役時代には、数々の球史残る実績を残したマダックス(左)。そんな大投手をしても大谷は「特別だ」。(C)Getty Images

現役時代には、数々の球史残る実績を残したマダックス(左)。そんな大投手をしても大谷は「特別だ」。(C)Getty Images

 去る4月11日に行なわれたワシントン・ナショナルズ戦で、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は「3番・DH兼投手」で先発登板。7回(92球)を投げ、被安打1、6奪三振、無失点と好投し、今季2勝目をマーク。防御率も0点台(0.47)にまで下げた。

 圧倒的なピッチングだった。本人は地元局『Bally Sports West』などの取材で「三者凡退がやっぱり少ないなというところで言うと、攻撃につながるリズムはあまり作れてないかな」と反省を口にした。だがしかし、公式戦の登板では10試合連続となる2失点以下だ。これは往年の大投手ノーラン・ライアンが1972年から73年にかけて作った球団記録を塗り替えるものとなった。

 投げるたびに歴史を紡ぐ。そんな天才にはレジェンド投手も驚きを隠さない。米スポーツ専門局『ESPN』のラジオ番組「Canty and Carlin」に出演したグレッグ・マダックス氏は「私は今までにあんな選手は見たことがない。間違いなく興奮させられているね」と大谷を褒めちぎった。

 もっとも、マダックス氏も球史に名を刻むレジェンドだ。90年代に全盛期を迎え、MLB通算355勝を挙げた右腕は、サイ・ヤング賞を4度も受賞。300勝&3000奪三振以上を記録した選手の中では唯一の「与四球1000個以下」という記録を持つ大投手である。
 
 いまや野球ファンの間では、お馴染みとなった先発投手による100球以下で完封することを指す俗語“マダックス”。その語源となった大投手は、現球界できらめく大谷について「彼は球界でトップ3に入るピッチャーであり、同じくトップ3に入るパワーヒッターだ。無失点の好投を見せたと思ったら、翌日の試合ではホームランを打っている。彼ほど圧倒的に優れた選手を見るのは特別だ」と脱帽。そしてメジャーリーグの酸いも甘いも熟知する経験から、その凄みを改めて強調した。

「私にとってのオオタニはノーラン・ライアンを思い出させるんだ。そして同時にバリー・ボンズも頭に浮かぶ。彼は両方のレベルで野球をやれるんだよ。本当にピッチングは素晴らしいし、それでいて誰よりも図抜けたホームランが打てる。そんなこと今まで誰もやったことがないでしょ。最後にやったのは誰? ベーブ・ルース? とにかく現代では誰もやっていないことをやっているんだ。そんなことは普通、誰も出来ないからね」

 メジャーリーグの何たるかを知り尽くした百戦錬磨の大投手からこれ以上にない称賛を受ける大谷。マダックスの「誰も出来ない」という言葉が、活躍が当たり前のようになってきている二刀流の偉大さを物語っている。

構成●THE DIGEST編集部

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