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MLB

「素晴らしいとは言えないが――」千賀滉大の“奪三振数”にNYメディアが注目!「タナカ、マツザカ、イシイ、センガだけだ」

THE DIGEST編集部

2023.04.15

メジャー3勝目を飾れなかった千賀だが、三振数に現地メディアは注目した。(C)Getty Images

メジャー3勝目を飾れなかった千賀だが、三振数に現地メディアは注目した。(C)Getty Images

 現地4月14日、ニューヨーク・メッツの千賀滉大が敵地でのオークランド・アスレティックス戦に先発登板。4回2/3を投げ、被安打7、与四球4、奪三振7、4失点で降板。あと1人で勝利投手の権利を得るところだったが救援陣にマウンドを託し、自身3連勝はならなかった。

 千賀は初回を三者凡退に抑えると、2回には3つのアウトを全て三振で奪った。6点の大量リードをもらった3回に3本の安打と1四球で1点を失った千賀。さらに、4回1死一塁から8番のシェイ・ランガリアーズに2ラン本塁打を浴びた。

 5回にメッツ打線は相手の押し出しで2点を追加すると、なおも1死満塁で3番のフランシスコ・リンドーアがタイムリー二塁打で3点を追加し、千賀を援護。この回内野ゴロの間に1点を挙げて計6点を奪ったメッツ打線が12対3と9点差とし、大量リードで千賀を援護した。

 ところが、千賀はその裏にアレドミーズ・ディアズにソロ本塁打を打たれ、続くコナー・カイペルに四球を与えると、バック・ショーウォルター監督がマウンドへ向かい、千賀はここで降板した。

 なお、千賀に勝敗はつかなかったが、試合はメッツが9回に4点を加え、両チーム24安打が飛び出した乱打戦は17対6でメッツが大勝した。
 
 勝てば、日本人選手では2002年の石井一久以来のメジャー3連勝だった千賀。この日の投球は精彩を欠いたが、それでも現地メディアは千賀に大きく失望はしていないようだ。米ニューヨークのポッドキャスト番組『The Triboro Podcast』は「素晴らしいとは言えないが、イニング間に長くベンチに座っているのも良くなかったかもしれない」と打線の大量得点の援護が、逆にリズムを悪くさせたかもしれないと言及した。

 事実、千賀はメッツの攻撃中にマウンドへ向かう間隔が長くなったため、試合中に何度かブルペンで肩を温めているシーンが見られた。

 ニューヨークのスポーツ専門メディア『Metsmerized Online』のマシュー・ブラウンシュタイン氏は、この日も95マイル前後の速球とウイニングショットの”お化けフォーク”を武器に、7個の三振を奪った点に注目している。

 同氏は「日本人投手で、キャリア最初の3試合で合計20人以上の打者から三振を奪ったのは、マサヒロ・タナカ(28個)、ダイスケ・マツザカ(24個)、カズヒサ・イシイ(21個)、コウダイ・センガ(21個)。たった4人だけだ」とツイッターに投稿。

 加えて、「メッツ投手によるデビューから3試合の最多三振でもセンガはマット・ハービー(23個)に次いで第2位だ」と三振が多く奪えるピッチャーであると強調。メッツ投手陣のなかでも、突出した数字だと説明している。

”あと1人”で惜しくもメジャー3勝目を掴めなかった千賀。次戦は誰もが納得するピッチングを披露し、白星を手に入れてもらいたい。

構成●THE DIGEST編集部

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