球界で唯一無二の活躍を続ける大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)。連日のように投打で球史に残る活躍を見せる彼は、レジェンドたちからも「今までにあんな選手は見たことがない」(メジャーリーグ通算355勝のグレッグ・マダックス談)と称賛され続けている。
【画像】米記者が収めたエ軍本拠地のガラガラぶりをチェック
だからこそ、彼が所属するエンジェルスの本拠地の光景はどこか寂しいものがある。もともと球界屈指の知名度を誇るドジャースと同じロサンゼルスを拠点とするチームは、お世辞にも大人気球団ではない。昨季の平均観客動員数もメジャー全体13位の3万339人だ。
今季もここまでは空席が目立つ試合が多い。去る4月11日に行なわれたワシントン・ナショナルズ戦は、本拠地での大谷の今季初マウンドだったが、観客数は昨季の平均を下回る2万7000人と寂しい数字となった。
シーズン序盤とはいえ、大谷という球界ナンバーワンの知名度と実力を兼ねる天才を最大限に集客に活かしきれていないのではないか。そう言わざるを得ないエンジェルスの現状には、アメリカの人気コメンタリーも苦言を呈している。
現地4月14日、米放送局『NBC』のオンラインスポーツ番組「Rich Eisen Show」に出演した著名司会者のリッチ・アイゼン氏は「私はあえて言わせてもらうよ。彼は球界のユニコーンなんだ」と強調。そのうえで「ひどい観客数だ。夜6時半のプレーボールでこれは本当に恐ろしいよ」と嘆いた。
「ドワイド・グッデンがメッツで投げていた頃、私はニューヨークにいたのだが、彼が投げる試合はまるでサーカスのような盛り上がりだった。みんな球場に試合を見に行っていたよ。世代的に図抜けていて、異彩を放っていたからね。それを考えてもおかしな数字だ。オオタニが全国を周ったら、普通はもっと人が集まってくるよ。ボストンのフェンフェイ・パークなら満員御礼さ」
エンジェルスの集客力に釘を刺したアイゼン氏は、「実際のオオタニの素晴らしさが過小評価されているのか。彼がやっていることは二度と見られないんだ。私はベーブ・ルースも彼ほど長く投打で活躍できたとは思えない」と指摘。そして、「重要なのは彼が大観衆の熱狂的な声援の中でプレーを望むかどうか。それを望まないならエンジェルスと再契約するよ」と今季終了後にフリーエージェントとなる大谷の去就を絡めた皮肉を展開した。
「少なくともニューヨークでなら絶対にこんな問題は起きないよ。2万7000人!? マジか、どういうことだよ。ヤンキースタジアムやサンフランシスコでもありえない! 今、オオタニがマウンドから見ているのは大量の空席だ。次のボストンでの登板は間違いなくサーカスのような雰囲気になるよ。必要以上に騒いでしまっているかもしれないが、彼が『もっとこういう雰囲気で投げたい』と思うかは、今後のオオタニのカギとなるだろうね」
シーズンが進むにつれ、エンジェル・スタジアムの観客数は増えていくのか。今後は変化する球場の雰囲気も見守りたいところだ。
構成●THE DIGEST編集部
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今季もここまでは空席が目立つ試合が多い。去る4月11日に行なわれたワシントン・ナショナルズ戦は、本拠地での大谷の今季初マウンドだったが、観客数は昨季の平均を下回る2万7000人と寂しい数字となった。
シーズン序盤とはいえ、大谷という球界ナンバーワンの知名度と実力を兼ねる天才を最大限に集客に活かしきれていないのではないか。そう言わざるを得ないエンジェルスの現状には、アメリカの人気コメンタリーも苦言を呈している。
現地4月14日、米放送局『NBC』のオンラインスポーツ番組「Rich Eisen Show」に出演した著名司会者のリッチ・アイゼン氏は「私はあえて言わせてもらうよ。彼は球界のユニコーンなんだ」と強調。そのうえで「ひどい観客数だ。夜6時半のプレーボールでこれは本当に恐ろしいよ」と嘆いた。
「ドワイド・グッデンがメッツで投げていた頃、私はニューヨークにいたのだが、彼が投げる試合はまるでサーカスのような盛り上がりだった。みんな球場に試合を見に行っていたよ。世代的に図抜けていて、異彩を放っていたからね。それを考えてもおかしな数字だ。オオタニが全国を周ったら、普通はもっと人が集まってくるよ。ボストンのフェンフェイ・パークなら満員御礼さ」
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「少なくともニューヨークでなら絶対にこんな問題は起きないよ。2万7000人!? マジか、どういうことだよ。ヤンキースタジアムやサンフランシスコでもありえない! 今、オオタニがマウンドから見ているのは大量の空席だ。次のボストンでの登板は間違いなくサーカスのような雰囲気になるよ。必要以上に騒いでしまっているかもしれないが、彼が『もっとこういう雰囲気で投げたい』と思うかは、今後のオオタニのカギとなるだろうね」
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構成●THE DIGEST編集部
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