ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が現地17日、敵地のボストン・レッドソックス戦に「2番・投手兼指名打者」の二刀流で出場した。3回表、エンジェルスの攻撃途中に1時間25分の降雨中断があり、2回無安打1失点で降板した。

　ボストンマラソンの影響で午前11時10分の試合開始予定だったが、雨の影響で54分遅れた。大谷は初回の第１打席に中安打で出塁すると、４番ハンター・レンフローがグリーンモンスターを超える３ランホームランで３点を先制。大谷のヒットで先制の口火を切った。さらに内野ゴロの間に１点を追加し、いきなり４点をリードした。

　打線の援護をもらった大谷だったが、初回２つの暴投を含めボールが荒れてしまい、内野ゴロの間に１点を失った。続く吉田正尚との”侍ジャパン対決”第１打席は空振り三振を奪い、大谷に軍配が上がった。

　３点リードの２回、大谷は無死一塁の第２打席目にも、２打席連続安打となる右前安打を放ち、今季５度目の１試合複数安打をマークした。その裏のマウンドではウォームアップ前に強い雨に打たれ、７分の中断。さらに、電子機器「ピッチコム」が不調するアクシデントもあったなか、連続三振で三者凡退に抑えた。

　3回表、エンジェルスの攻撃途中に豪雨で中断となり、そのまま大谷は降板。2回（31球）を投げ3奪三振、無安打、１四球、1失点だった。
  　１時間25分の中断後は指名打者として打者に専念した大谷。レッドソックスの２番手右腕・カッター・クロフォードと対戦した４回の第３打席は中飛に倒れた。４点リードの６回１死二塁の第４打席は相手投手の失策で出塁すると、二盗を試みたが失敗に終わった。５対３と２点リードの９回１死の第５打席は中ライナーに倒れた。

　試合はレッドソックスが９回裏に追加点を挙げ１点差に詰め寄り、なおも２死一、二塁とサヨナラのチャンスだったが、守護神カルロス・エステベスが吉田を三フライに打ち取り、なんとかエンジェルスが５対４で逃げ切った。

　大谷に勝利はつかなかったが、バットでは５打数２安打とチームの勝利に貢献。連敗を阻止した。

構成●THE DIGEST編集部

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