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「当たり前と思わないでくれ!」WBC米代表監督が大谷翔平の存在価値を熱弁!「間近で見るといかに怪物かが分かる」

THE DIGEST編集部

2023.04.21

いまや球界のルールも変えてしまう大谷。その活躍ぶりは多くの野球人にも刺激を与えている。(C)Getty Images

いまや球界のルールも変えてしまう大谷。その活躍ぶりは多くの野球人にも刺激を与えている。(C)Getty Images

 当代屈指の天才の凄みが凝縮されたような対戦だった。去る3月21日にマイアミで行なわれたワールド・ベースボール・クラシック決勝で実現した大谷翔平とマイク・トラウト(ともにロサンジェルス・エンジェルス)のそれである。

 ファン待望のマッチアップを制したのは二刀流戦士だ。日本代表がアメリカ代表を1点リードした9回からマウンドに立った大谷は2死無塁でトラウトと対峙すると、100マイル(約160.9キロ)の4シームを軸に追い込む。そしてフルカウントからの6球目に外角へ大きく曲がるスイーパーを投げ込み、空振り三振に切って取ったのである。

 トラウトをして「エグいボールだった」「俺は楽しかったし、本当に世界中の野球界が望んでいた」と言わしめた珠玉の攻防を制した大谷。彼が三振を奪った直後に帽子とクローブを投げ捨てて、世界一への喜びを爆発させた姿は多くの野球人に刺激を与えた。

 日本が誇る至宝に刺激を受けたのは敵将も同様だ。アメリカ代表を率いたマーク・デローサ氏は、4月17日にMLB公式ネット局『MLB Network』の番組「MLB Central」に出演した際に「私はトラウトが史上最高の選手の一人ということは疑わなかった。だけど、3月21日という早い時期に、あんなボールに対処しなければならないのは不公平極まりないことだと思った」と回想している。
 
 現役時代はMLB8球団を渡り歩き、通算100本塁打を放ったいぶし銀の好打者だったデローサ氏は、自らの経験値をふまえて「彼は今の球界でトップ5に入る選手なのは間違いないんだ。間近で見ると、いかに怪物かが分かるよ」と強調。さらに現役時代のチームメイトであった名捕手ブライアン・マッキャン氏による「マウンドにいる投手がストライクゾーンのどこにでも投げられるなら大抵のバッターにチャンスはない」というコメントを引き合いにし、大谷への持論を続けた。

「オオタニにはどうやって対処したらいいかわからない。数々の爆発的なボールを持ち合わせる投手でありながら、攻撃面では球界で最高の一人なんだからね。かなりクレイジーだよ」

「みなさん、どうか彼のやっていることを当たり前だと思わないでくれ。今、目の前で伝説的なことが起きているんだ」

 伝説的なパフォーマンスで球界を沸かせる大谷。彼の異能ぶりに対する関心はまだまだ尽きない。

構成●THE DIGEST編集部

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