2021年にアメリカン・リーグでキャリア初のMVPに輝いた大谷翔平（ロサンゼルス・エンジェルス）。鵜の目鷹の目の記者たちから満場一致で選出された二刀流スターは、そこから日進月歩で成長。日々歴史を塗り替えていると言っても過言ではない活躍ぶりで、人気低迷も叫ばれる球界から尽きない娯楽を世界へ発信し続けている。
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　そんな球史に残る天才を２年前の大ブレイク前から称えてきたレジェンド左腕にとっては、現在の活躍は「当然」なのかもしれない。現地４月18日から始まったニューヨークはヤンキー・スタジアムでのニューヨーク・ヤンキースとエンジェルスの３連戦を前に、大谷へ改めて賛辞を送ったのは、元ヤンキースのエースであるC.C.サバシアだった。

　MLBでヤンキースなど３球団を渡り歩いて251勝を記録。2007年にはサイ・ヤング賞にも輝いた伝説の左腕は、米スポーツ専門局『CBS Sports』の取材に対し、「いわゆる普通のファンが、オオタニのように投打の二刀流で優れたパフォーマンスを続けることがどれほど難しいかを理解しているとは思えない。だからこそ俺は賛辞を送り続けるんだ」とコメントした。
  　かねてから大谷について「この地球上で最高の選手だ」と評してきたサバシア。昨季にヤンキースの主砲アーロン・ジャッジとのMVP争いが白熱した際には、「じゃあ、ジャッジは投げられるのか？」と主張して、一部のヤンキース・ファンから反感も勝っていた。それほど28歳のサムライに心酔するレジェンドは、“野球の神様”であるベーブ・ルースの比較に話が及ぶと、こう断言している。

「そもそも比較するほど２人に共通点はないと思う。それに過去の選手たちは今ほどハイレベルな野球をやっていない。だからこそ、オオタニには驚くべきなんだ。先発投手として中５日で投げるために準備しながら、チーム屈指の打者としてあり続けるなんて俺には想像もできないことだ。彼がやっていることは、信じられないことなんだよ」

　百戦錬磨の名投手からふたたび賛辞を贈られた大谷。今季も話題は尽きない二刀流スターの一挙手一投足から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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