二刀流戦士の奪三振ショーに敵将も感服するしかないようだ。

　現地時間４月21日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地エンジェル・スタジアムで行なわれたカンザスシティ・ロイヤルズ戦に「２番・指名打者兼投手」として先発登板すると、７回（102球）を投げ、被安打２、奪三振11、与四球２、無失点と好投。今季３勝目（０敗）をマークし、２対０で勝利したエンジェルスは、連敗を「２」でストップした。

　雨天中断の影響で２回降板に終わった前回17日のボストン・レッドソックス戦から中３日というタフなスケジュールのなか、初回を３者連続三振で抑えた大谷は、その後も危なげないピッチングで相手打線を翻弄。４回に訪れた１死一、二塁のピンチをダブルプレーで切り抜ければ、６回無死一塁から７回までは、なんと６者連続三振で締めくくってみせた。

　試合後、ロイヤルズの地元放送局『Bally Sports Kansas City』は公式ツイッターを更新し、マット・クアトラーロ監督のインタビュー動画を掲載。同球団を率いる指揮官は、「フィールドに立てば、彼（大谷）はいつでも特別な存在だ」としたうえで、ロイヤルズ打線が対応し始めた後半から、「カーブボールを投げ始めた」とその投球内容を分析している。
  　さらに、「それをまだ見ていない我々はバランスを崩れされた」と話すクアトラーロ監督は、「オオタニは膨大な武器を持っている」と言及。「相手を考えれば、全体としてかなり打席は良かった。ただ、十分とは言えない」と率直な感想を口にし、「素晴らしい投球。彼は自分がやろうとしたことを何でもできてしまう人のようだ」と日本の偉才を絶賛していた。

　打っても降板後の８回に３試合ぶりのヒットを放つなど、４打数１安打をマークした大谷。その驚異的な二刀流パフォーマンスには、ただただ今季も驚かされるばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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