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「ヨシダが大金の価値を示した」吉田正尚の怒涛の2ホーマーに米記者も唸る! レ軍指揮官も「楽しかった」と歓喜

THE DIGEST編集部

2023.04.24

1イニング2本塁打の離れ業をやってのけた吉田。スランプ気味だったスラッガーだが、ようやく復調の兆しが見え始めた。(C)Getty Images

 不振から脱却する兆しがようやく見えてきた。

 現地4月23日、敵地で行なわれたミルウォーキー・ブルワーズ戦に「4番・レフト」で先発出場した吉田正尚(ボストン・レッドソックス)は、8回にMLB史上4人目となる1イニング2本塁打の離れ業をやってのけた。

 怒涛の"連打"だ。4対4で迎えた8回、まず吉田はマット・ブッシュの投じた76.4マイル(約122.9キロ)の甘いカーブを捉えてライトスタンドへ運ぶ値千金の勝ち越し弾。今月4日(現地)に記録した"グリーンモンスター越え"の1号以来となる一発を放ったのだ。

 その後、レッドソックス打線が爆発して3点を追加し、なおも2死満塁で、同回2度目の打席に立った背番号7は、今度はハビー・ゲラが内角高めに投じた84.5マイル(約135.9キロ)のスライダーを強振。高々と舞い上がった打球はあっという間にライトスタンドの二階席に着弾した。

 レッドソックスを率いるアレックス・コーラ監督が「見ていて楽しかった」と絶賛された圧巻の2ホーマー。一時は深刻な打撃不振に陥り、4月18日時点で打率.167、OPS.560にまで落ち込んでいた吉田だが、数字も打率.231、OPSも.723まで上昇。ここにきてようやく手応えを掴んだ感がある。
 
 今季からポスティングでレッドソックスに加入した吉田。5年9000万ドル(約126億円)という大型契約もあって、不振時にはファンや一部の識者から実力を疑問視する声も噴出した。だが、ここにきて4試合連続ヒットを放つなどMLBに馴染んできた29歳のスラッガーには、現地記者も太鼓判を押している。

 今春に開催されたWBCも取材していたMLBのマイケル・クレア記者は自身のツイッターに「これぞ、期待されたマッチョマンだ。ただ、準備に数週間を要しただけだ」と投稿。さらに米スポーツ専門局『ESPN』のジュン・リー記者は「マッチョマンについて最近分かったことはレッドソックスで活躍できるということだ」としたうえで、こう記している。

「ここ10日ほどはレッドソックスにとって最高のシナリオだった。ジャレン・デュランはプロスペクトとして閃きを与え、ヨシダは大金に見合う価値を示し始めた」

 ようやくNPB時代に見せていた打棒の一端を垣間見せた吉田。ここからさらなる猛打を続け、一気にブレイクしたいところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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