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「あの若者は青天井だ!」MLB百戦錬磨の大投手が佐々木朗希の“手がつけられない”投球を激賞!「オオタニか、それ以上だ」

THE DIGEST編集部

2023.04.25

幕張の剛腕、佐々木朗希。彼が秘める特大のポテンシャルにはメジャーリーグのレジェンドも唸る。写真:産経新聞社

 日本球界が誇る"怪物"が凄みを増している。ロッテの剛腕、佐々木朗希だ。

 昨季のオリックス戦でプロ野球新記録となる13者連続三振を含む1試合19奪三振(日本タイ記録)&史上16人目の完全試合達成をやってのけ、一躍ブレイクを果たした22歳の若武者はプロ4年目を迎えて、より存在感を強めている。

 日本代表が世界一となった先のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参戦し、ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)や大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)といったメジャーリーガーたちから刺激を受けた影響はやはり大きいか。今季はここまで3戦に先発して3勝。防御率は驚異の0.00で、いずれの試合もQS(先発投手が6イニング以上を投げ、自責点3以内に抑え)を達成し、打たれたヒットに至ってはわずかに5本(被打率.081)だ。

 さらに今季は最速165キロを計測した4シームと"伝家の宝刀"フォークのキレ味は相変わらずで、加えてダルビッシュが「すごく良い」と太鼓判を押したスライダーも多投。ピッチングに幅が出て、奪三振率13.50と図抜けている。

 文字通り手も足も出ない投手へと成長を遂げつつある佐々木。WBCでも声価を上げた"令和の怪物"の飛躍ぶりは、海を越えて評価されている。MLBの殿堂入りを果たした大投手ジョン・スモルツ氏が「本当に見ていて痺れる投手だ」と絶賛した。
 
 MLB通算では213勝を挙げながら、154セーブも記録したスモルツ氏。1996年にはサイ・ヤング賞も受賞し、自他ともに認める米球界屈指の名投手だ。

 そんな百戦錬磨のレジェンドは、現地4月22日に米スポーツ専門局『FOX Sports』のアナリストであるベン・バーランダー氏のポッドキャスト番組「Flippin Bats」にゲスト出演し、「ピッチングフォームは滑らかで、運動能力も高い。誰もが知る通り、速球には勢いがあり、スプリットには(何段階も)ギアがある。あの若者は青天井だよ」と絶賛。さらに大投手ならではの持論を展開した。

「ササキのスプリットは、これまでに私が見てきたどの投手のものよりも優れている。いや、たしかにオオタニのスプリットも素晴らしいのだが、彼(ササキ)のは、オオタニのクローンか、それ以上だよ。

 オオタニは何でも楽にやってのける。彼はそれだけ偉大なんだ。バットを振っても520フィートもボールをかっ飛ばして、楽にやっているように見える。普通は誰もそんなことはできないからね。それにボールを投げる時も悠々に凄いものを投げる。だから、ササキはデグロムとオオタニの間ぐらいな感じだね。あの若さは魅力さ」

 先のWBCでは、64人ものMLB球団のスカウトが佐々木を視察。すでに水面下で獲得競争が始まりつつあり、"包囲網"が敷かれているのは想像に難くない。それだけに、まだまだ伸びしろ十分な佐々木がどこまで飛躍を続けるのかは興味深いところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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