「夏場までにエンジェルスがプレーオフ争いから脱落すれば、トレードの可能性がある。もしも、そうなれば、オオタニはチームを確実に去るだろう」
これは去る4月20日(現地)に、米スポーツ専門局『ESPN』でジェフ・パッサン記者が語った言葉だ。
今季終了後にフリーエージェントとなる大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の去就に関するハッキリとした発言だ。さらにパッサン記者は番組終了後に自身のツイッターで「何も新しいことは言っていない。プレーオフ争いから脱落して、今のオオタニをエンジェルスが移籍させないのは馬鹿げている」とも補足した。
かねてから「球団自体の雰囲気も好きではある。ただ、それ以上に勝ちたいという気持ちが強いです」と勝利への欲求を公言している大谷からすれば、今季開幕23試合で11勝12敗と負け越すなど不安定なチーム状況は到底満足できるものではない。であれば、他球団への移籍を狙うというのは真っ当な考えである。
このパッサン記者の断言は論争を呼び起こし、ネットではさまざまな議論が交わされた。そのなかで「結局は彼(大谷)が何を望むかではないか。いずれにしてもメジャーリーグのシーズン全体に影響を及ぼす決断になる」と論じたのは、米放送局『NBC』のオンラインスポーツ番組「Rich Eisen Show」に出演した著名司会者のリッチ・アイゼン氏だ。
現地22日に公開となった同番組に出演したアイゼン氏は「オオタニが何を望むかは疑問だ。毎年勝てるような場所で投げることを望むのか、それとも最適な場所あるいは街で、プレーしたいのか」と語ったうえで、「私が思うに彼はただ野球をプレーすることを愛しているんだ。だから払うべきものを払うチームに行くべきだ」と断言。そして、自らの考えを口にした。
「オオタニとはそういう男なんだ。これ以上にない最高の瞬間に生き、期待に応えるためにピッチングをし、恐ろしい打球を放つ。その瞬間に全てを懸ける男なんだ。『俺は今日も2桁奪三振をしたぞ』とか『またホームランを打った』と自慢するような男じゃない」
そして、「こんな選手は他にはいないよ。だって彼は全部を一人でやっているんだからね。エンジェルスは当然、残したいだろうが、チームが上手くいかないなら決断すべきだ」ともキッパリと言ってのけた。
はたして、エンジェルスはトレードデッドラインまでにいかなる決断を下すのか。いずれにしても、その判断は、アイゼン氏の指摘するように、球界全体へ影響を与えるものとなるのは想像に難くない。
構成●THE DIGEST編集部
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これは去る4月20日(現地)に、米スポーツ専門局『ESPN』でジェフ・パッサン記者が語った言葉だ。
今季終了後にフリーエージェントとなる大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の去就に関するハッキリとした発言だ。さらにパッサン記者は番組終了後に自身のツイッターで「何も新しいことは言っていない。プレーオフ争いから脱落して、今のオオタニをエンジェルスが移籍させないのは馬鹿げている」とも補足した。
かねてから「球団自体の雰囲気も好きではある。ただ、それ以上に勝ちたいという気持ちが強いです」と勝利への欲求を公言している大谷からすれば、今季開幕23試合で11勝12敗と負け越すなど不安定なチーム状況は到底満足できるものではない。であれば、他球団への移籍を狙うというのは真っ当な考えである。
このパッサン記者の断言は論争を呼び起こし、ネットではさまざまな議論が交わされた。そのなかで「結局は彼(大谷)が何を望むかではないか。いずれにしてもメジャーリーグのシーズン全体に影響を及ぼす決断になる」と論じたのは、米放送局『NBC』のオンラインスポーツ番組「Rich Eisen Show」に出演した著名司会者のリッチ・アイゼン氏だ。
現地22日に公開となった同番組に出演したアイゼン氏は「オオタニが何を望むかは疑問だ。毎年勝てるような場所で投げることを望むのか、それとも最適な場所あるいは街で、プレーしたいのか」と語ったうえで、「私が思うに彼はただ野球をプレーすることを愛しているんだ。だから払うべきものを払うチームに行くべきだ」と断言。そして、自らの考えを口にした。
「オオタニとはそういう男なんだ。これ以上にない最高の瞬間に生き、期待に応えるためにピッチングをし、恐ろしい打球を放つ。その瞬間に全てを懸ける男なんだ。『俺は今日も2桁奪三振をしたぞ』とか『またホームランを打った』と自慢するような男じゃない」
そして、「こんな選手は他にはいないよ。だって彼は全部を一人でやっているんだからね。エンジェルスは当然、残したいだろうが、チームが上手くいかないなら決断すべきだ」ともキッパリと言ってのけた。
はたして、エンジェルスはトレードデッドラインまでにいかなる決断を下すのか。いずれにしても、その判断は、アイゼン氏の指摘するように、球界全体へ影響を与えるものとなるのは想像に難くない。
構成●THE DIGEST編集部
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