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「先発の任務は終了」藤浪晋太郎の”中継ぎ起用”に米メディアで反響止まず! ア軍監督は“覚醒”に期待「2つの球種が威力発揮する」

THE DIGEST編集部

2023.04.27

先発ローテを外れ、中継ぎへの配置転換が発表された藤浪。現地メディアでも話題になった。(C)Getty Images

先発ローテを外れ、中継ぎへの配置転換が発表された藤浪。現地メディアでも話題になった。(C)Getty Images

 オークランド・アスレティックスに在籍する日本人右腕の”配置転換”の話題が止まない。

 現地時間4月25日、アスレティックスのマーク・コッツェイ監督は今季新加入した藤浪晋太郎を「先発から中継ぎへ配置転換する」と現地の複数メディアに伝えた。

 今シーズンからメジャーに挑戦している藤浪は、ここまで4度の先発のうち15イニングを投げ0勝4敗、8失点KOが2度、与四死球15(暴投2)、防御率14.40と精彩を欠く投球が続いている。

 悩める日本人右腕に対し、指揮官は「フジに関しては、直球の制球問題がずっと続いている」と指摘するほど、阪神時代から問題視されているコントロール難に苦言を呈した。

 現状を改善するため、コッツェイ監督は「我々はフジをブルペンに移動させ、自信を取り戻せるような役割で彼を使おうと思う」と藤浪の起用法変更の意図を説明。当面はブルペンで待機させ、リリーフで起用していくことを明言した。
 
 日本の複数メディアが藤浪の”先発降格”をリリースしたが、現地メディアも少なからず話題になっているようだ。MLB公式サイト『MLB.com』はコッツェイ監督の発言を受けて、藤浪のリリーフ配置についての特集記事を配信。同監督のコメントを掲載するとともに、”先発復帰”の可能性についても記していた。

 記事によると、指揮官は「フジは6つの球種を操れるが、リリーフの方が常に100マイル(約160キロ)近い速球と、鋭いスプリッターという2つの球種に集中できるかもしれない」と見込んでいる。

 加えて「彼はブルペン(中継ぎ)からマウンドに登ることで、ストレートとスプリットこれら2つの球種が短いイニングで威力を発揮することができるだろう」と話し、先発から配置転換することで、藤浪のウイニングショットが短いイニングの方でより効果を発揮すると見ている。

 また、”先発復帰”に関しては「彼がブルペンで自信を取り戻し、そこから成長し続けることを望んでいる」とコッツェイ監督は述べており、今後も可能性はゼロではないという。同メディアは「ブルペンへの移動は自信をつけるラストチャンスかもしれない」と期待を寄せている。

 他にも、米スポーツメディア『RealGM』も藤浪のリリーフ配置転換のニュースを配信。「オークランドと1年325万ドルの契約を結んだ29歳のフジナミがブルペンに移された。この日本人右腕は、15イニング(先発が4試合)で防御率14.40、WHIP2.07という悲惨な数字を叩き出し、(先発として)その任務は終了した」と”先発失格”の烙印を押す厳しい評価を下している。ここから、どれだけ巻き返せるのか注目だ。

 中継ぎへの配置転換を伝えられて以降、まだ登板がない藤浪だが、はたして指揮官の想いに応えることはできるのだろうか。29歳のイバラの道は続く。

構成●THE DIGEST編集部

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