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「エ軍最大の問題」大谷翔平の“去就”に米識者が独自見解「トラウトとともにシーズンを終えるだろう」

THE DIGEST編集部

2023.05.01

今オフFAとなる大谷。地元メディアは二刀流の去就が気が気でない。(C)Getty Images

今オフFAとなる大谷。地元メディアは二刀流の去就が気が気でない。(C)Getty Images

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は今季も投打で圧倒的な存在感を放っている。そんな稀代の二刀流スターはレギュラーシーズン終了後にフリーエージェント(FA)となる見込みであり、2023年はプレーとともに自身の去就についての話題も途絶えることがない。

 現在チームは開幕から勝率5割前後の成績が続いてきており、チームにとっての「最重要課題」といえる9年ぶりのポストシーズン進出に向けて、ここからさらに白星を積み上げていかなければならない状況だ。

 エンジェルスがプレーオフ進出を逃した場合、今季限りで大谷が同チームを去るという噂は、現在も根強く囁かれており、早ければ夏のトレード期限までに他球団に移る可能性も否定できない。すでに大谷獲得に動くことが有力視される球団名も挙がっているなか、現地では識者によるエンジェルスファンの不安を和らげる内容のコメントも伝えられている。

 そのなかのひとつであるエンジェルス専門メディア『Halos Today』は現地時間4月29日、大谷の今後の動向を論じるトピックを配信した。記事を見ると、MLBアナリストのジム・ボーデン氏が二刀流スターの移籍に関する見解を伝えている。

 同メディアは大谷の去就について「2023年、エンジェルスの最大の問題」と称しており、過去の成績を振り返りながら、「このチームでいまだにプレーオフに届いていないことからも、2~3か月後のショウヘイ・オオタニの移籍は現実味を帯びている」と綴っている。
 
 だが一方で、アルテ・モレノオーナーが「プレーオフの可能性が残っている限り、彼を放出しない」との意向であると説明しながら「別メディア『The Athletic』のジム・ボーデン氏は、すべてのエンジェルスファンにこの事実を思い出し、また順位表にも細心の注意を払ってもらいたいと考えている。彼は、もしオオタニが本当に新しいクラブハウスに入るとしても、それはFAまでは起こらないだろうと考えている」と指摘する。

 さらに、ボーデン氏によると「エンジェルスが8月1日(トレード期限)に少なくとも優勝圏内にいないとは考えにくい。マイク・トラウトらと一緒にレギュラーシーズンを終えることになると思う」と語ったコメントも掲載している。

 エンジェルスは現地28日より、敵地でミルウォーキー・ブルワーズと3連戦を戦っており、アメリカン・ファミリー・フィールドで黒星が続いている。29日に行なわれたゲームでは大谷が3安打の猛打賞、マイク・トラウトが2本のホームランを放ち5打点を荒稼ぎする活躍も、チームは5対7で敗れた。

 現地識者の予想を現実のものとするためには、チーム全体にさらなる奮起が求められる。2連敗中のエンジェルスは現地30日、ホセ・スアレスが先発登板。前回のオークランド・アスレティックス戦では5回を投げ、大量7失点を喫した左腕は見事に立ち直り、5回を2安打、無失点に抑えた。

 大谷は3回に今季第7号となるソロホームランを放ち援護すると、スアレスからバトンを受けた救援陣もブルワーズ打線をゼロに抑え、チームは3対0で勝利。連敗を「2」で止めた。

 過酷な17連戦を見事な完封リレーで締めたエンジェルス。この勝ち方を継続すれば、9年ぶりのプレーオフ進出も夢ではないかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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