まさに手がつけられない絶好調ぶりだ。

　現地月曜日、ボストン・レッドソックスは本拠地でトロント・ブルージェイズと対戦した。「２番・レフト」で先発を飾った吉田正尚は第１打席でグリーンモンスター直撃のタイムリー二塁打を放つと、第３打席でもクリーンヒットで４打数２安打１打点をマーク。これで11試合連続安打に記録を伸ばし、チームは劇的なサヨナラホームランで６対５の快勝を収めた。

　開幕からほどなくして不振に喘ぎ、ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）からの疲労や怪我も取り沙汰された。20打席無安打で一時は打率が１割半ばにまで落ち込むなどメジャー初挑戦の過酷な洗礼を浴びる。

　しかし、天才打者はフォームの微調整など改善を図って見事にリカバリー。現地４月20日のミネソタ・ツインズ戦で２安打を記録したのをきっかけに、快進撃がスタートする。１イニング２本塁打の金字塔を打ち立てるなど連日のごとく存在感を示し、打率.286、出塁率.377、打点17、OPS.850という数字にまで急上昇させたのだ。
  　MLB公式サイトが発表した最新の「ルーキーパワーランキング10」では６位に付ける。同サイトは「この２週間で目覚ましい発展を遂げた。並外れた出塁率と、まずまずのパワーは期待通りだ」と絶賛。さらにレッドソックスの専門ポッドキャスト番組『Name Redacted Podcast』でパーソナリティーを務めるタイラー・ミリケン氏も、ツイッター上で「４月20日以降、マサタカ・ヨシダは18安打を記録している。なんとこれは全球団でトップの数字だ」と称えている。

　現地火曜日には、こちらもブルージェイズで開幕４連勝中と飛ぶ鳥を落とす勢いの菊池雄星と、メジャー初対決を迎える。レッドソックスは今季初の４連勝と貯金「３」を狙う。

構成●THE DIGEST編集部

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