MLB

「オオタニは勝ちたいんだ!」大谷翔平の“去就”にロス紙が持論。今オフFAは“不可避”と嘆き「エ軍にいるうちに楽しんでおこう」

THE DIGEST編集部

2023.05.23

今季終了後にFAとなる大谷。注目の去就について地元紙が持論を展開した。(C) Getty Images

 アメリカン・リーグ中地区首位のミネソタ・ツインズを相手に、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が快投を見せた。現地5月21日、背番号17は「3番・投手兼指名打者」のリアル二刀流で出場し、6回まで9奪三振、わずか2安打という傑出したパフォーマンスを見せた。

 1対1の同点で大谷が降板した後、7回にチームは逆転。8回に1点差に迫られるも、その裏に追加点を奪ったエンジェルスが4対2で逃げ切り、強敵相手に2勝1敗で勝ち越し。25勝23敗でア・リーグ西地区3位につけている。

 勝敗は付かなかったものの、エースとして先発の役割を十二分に果たし、一方で打者としてメジャー3年連続5度目の二桁本塁打を達成するなど、今季も唯一無二の二刀流でエンジェルスを牽引する大谷の姿に「今のうちに活躍を大いに楽しんでおこう」と嘆きの声を上げている地元メディアも少なくない。

 そのひとつである米紙『Los Angeles Times』は「ショウヘイ・オオタニのアナハイムでの日々は、もうすぐ終わるかもしれない」と今オフ、フリーエージェント(FA)になる大谷の去就に関する記事を掲載した。

 記事を見ると、「オオタニがマウンドとバッターボックスの二刀流での役割を果たしており、エンジェル・スタジアムの空気そのものが魔法の可能性に満ちている。そのように感じられる日々を、今のうちに楽しんでおこう」と赤いユニホームを着て、異次元のパフォーマンスを見せ続ける姿は、今季で最後になるかもしれないと言及する。
 
 同メディアは大谷がメジャーデビューする4年前の2014年以来、ポストシーズンを逃し続けているチームを強烈に非難。「エンジェルスがオオタニとマイク・トラウトを中心に勝てるチームを作り、球団幹部が大金を効果的に質の高い投手、より良いブルペン、そのほか重要な分野にうまくお金を使っていたら、オオタニが今シーズン限りで去ることは避けられた」と指摘する。

 続けて、「オオタニは勝ちたいのだ。彼が競争心を捨て、負け組のチームに残ることを決意するには、気候が温かい西海岸やディズニーランドの近くにいることは、おそらく大きな魅力ではない」と主張する。

 これまで移籍先候補に挙がっているロサンゼルス・ドジャースやサンディエゴ・パドレス、ニューヨークに本拠地を置くメッツやヤンキースなど、開幕後も強豪球団へのトレード話が報じられる大谷。同メディアは最後にもう一度「今のうちに、エンジェルスとしてのオオタニを楽しんでおこう」と記事を締め括っている。

 はたして、今季でエンジェルスでのプレーは見納めとなるのか。大谷の決断は如何に――。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「素晴らしいコンボだ!」"魔球"に頼り切らない大谷翔平、5球種を操る変幻自在さに米識者も感服

【関連記事】「俺たちがサポートする」エ軍大砲が明かした大谷翔平の前回登板時エピソード。米メディアは二刀流スターと周囲の深い絆を強調

【関連記事】「もう最低すぎる」大谷翔平の特大追撃弾も"リトルリーグHR"で台無し… 拙守のエ軍に批判殺到「エンジェルスでのプレーはあと2か月だけだ」